約 3,642,547 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/298.html
ゆっくり。その響きは嫌いではない。 私もどちらかといえばゆっくりした人間であるからかもしれない。 10年ほど前であろうか。 世の中でゆっくり種という謎の生物が発見され、その後爆発的に繁殖したと聞く。 しかし当時それを見たことのない私には、まったく実感の無い話であった。 その数年後、こんなゆっくりした私にも愛する人ができた。 妻と結ばれ、子を授かり、ゆっくりと平凡ながら幸せな生活を送るようになっていた。 丁度その頃に初めて、ゆっくりという生物を目撃した。 そのゆっくりは家族で楽しそうに野原を駆け回っていた。 後で調べたところ、ゆっくりれいむという種別だったらしい。 見た瞬間は正直面を食らった気分になったが、あまりに楽しそうなその姿を見てこちらも和んだ。 散歩に来ていた私と家族は、ゆっくりれいむ家族に食事を分け与え、ゆっくりとした時間を満喫した。 その後は私も妻も育児と仕事に必死で、ゆっくり達と出会う事も無くなっていたが、、 そんな思い出もあって、ゆっくり達に悪い印象は無かったと言い切れる。 しかしさらに数年後のある日。転機が訪れた。 その日は我が子が風邪をひいて寝込んでいたこともあり、いつもより早めに仕事を切り上げた。 栄養のつくもの食わせてやろうと、市場によっていつもより良い野菜と果物を購入して帰宅した。 ……私はただただ、呆然とした。 庭の畑が何者かによってぐちゃぐちゃに荒らされており、その横では妻が倒れていた。 幸い、気を失っているだけということはわかったが、その時点で私は気が動転していた。畑は妻が趣味と実益を兼ねて始めた小規模な物だったが、我が家の大事な食料源でもあった。 その後、無造作に家の扉が開かれているのに気づき、急いで中を確認しに入った。 強烈に悪い予感がした。 ……私はただただ、呆然とした。 4尺はあろうか。 ゆっくり種としては突出して重量感のあるその物体は我が子の寝床でドスンドスンと激しく跳ね続けていた。 「ゆっくりしようよ! ゆっくりしようよ!」 巨大なゆっくりれいむが大きな声でそう言っていた。 ……私はただただ、呆然とした。 その寝床には風邪をひいて高熱で倒れた我が子が横たわっていたはずだ。 私は寝床の上で跳ねているその物体に全力で体当たりし、寝床の上からどかした。 「れいむになにするの! ゆっくりできないひとはでていってね!」 その物体が何やら抗議してきたようだが、私の耳には入ってこなかった。 ……私はただただ、呆然とした。 我が子はやはり寝床で横たわっていた。息も絶え絶えに。 「ぜんぜんゆっくりできないよ! おうちかえる!」 そう言った巨大なゆっくりれいむはいつの間にかどこかへ消えていった。 ……私はただただ、呆然とした。 その後落ち着きを取り戻すまでは時間がかかった。 妻が起きてきた所でハッと我を取り戻し、医者を呼んだ後に妻に事情を聞くことにした。 曰く、突然巨大な物体が大事な畑を荒らしているのに気づき、それを阻止しようと畑にでて口論になったところ、その物体に体当たりを食らわされて失神してしまったらしい。 ゆっくり種の体はやわらかい。しかしあれだけ重量感があれば話は別だ。 あんなのに体当たりされたり、上で飛び跳ねられたら…… 大の男ならまだしも、女子供は命が危ないことは明白である。 そして事実……我が子は事切れてしまった。 医者は間に合わなかったが、間に合っても手の施しようは無かったかもしれない。 数日もすると、事実に耐えられなくなった妻は気をおかしくしてしまい、当分実家で預かってもらうことになった。 私もしばらく茫然自失となり、職を解雇されるまで至ってしまった。 そんな私がゆっくり種を憎む側の人間になるのに、さほどの時間はかからなかった。 しかし時として好機は来るものである。 近くの山にゆっくり加工所が開設されたのである。 私はそこの日雇いから入り、事あるごとに研究所に顔を出し、ゆっくりの生態について学ばせてもらった。 それから5年の月日が経ち、私はゆっくり加工所の研究員として活躍するに至っていた。私はこの5年間、ゆっくり種についての知識だけをひたすら溜め込んだ。 たった1つの目標のためなら、どんな事も苦にならなかった。 その中で、例の巨大なゆっくりれいむについてわかったことがある。 明らかにゆっくりとしては規格外のその巨体は、やはり突然変異的な物である。 環境汚染か、相当な悪食だったか、その辺りの理由が重なって産まれてきた、 生まれながらにしての巨体。 あんな化け物は恐らくこの地域には他にいないであろうことも予想できた。 そんな化け物の餡子はとてもじゃないが人間の食事に出すことなどできない。 何が混ざっているかわからない、極めて粗悪な餡子であるという仮説もたった。 日々研究を続けていた私も、ついに運命の出会いを迎えることになった。 野生のゆっくり種の生態調査のために出かけた山中で見つけた巨大な洞窟の中にゆっくりの巣を発見した。 遠目に見てもわかる。身の丈4尺はあろう、ゆっくり種としては突出して重量感のあるその物体。 あの日から一時として目から離れなかった醜悪な光景。 忌まわしき巨体がその子供達と思われる小さいゆっくり達と共に、ドスンドスンと跳ね続けていた。 子供達は通常のサイズな辺り、やはり突然変異なのか。 「ついに……見つけた……!」 私の本能が反応した。間違いなく奴であろう。 この時私の浮かべた笑みは、傍から見れば薄気味悪い事この上なかったであろう。 職場に戻るや、私は研究準備のため1週間の休暇を願い出た。 5年間土日もまったく休まずに研究を続けていた私が、である。 私の上長は急な願いにも関わらず、快く休暇を与えてくれた。 その日は早めに仕事を切り上げ、加工場で不要になった餡子を分けてた後に、早速先ほどの洞窟に向かった。 「ごめんくださーい、ちょっと中でゆっくりさせてもらいますよー」 私は洞窟の入り口でそう告げると、ゴザを広げて座りこんだ。 「「「ゆっ!?」」」 相変わらず洞窟の中を跳ねている子ゆっくり達が反応し、サッと親ゆっくりの後ろに隠れてしまった。 「おじさんだれ? ゆっくりできるひと?」 「ここはれいむたちのおうちだよ。 ゆっくりできないひとはでていってね!」 「ゆっくりできるひとなら、たべものをもってきてね!」 いきなり食料の要求ときた。しかしそんなことは想定済みである。 その時ふと例の巨大な親ゆっくりが声をかけてきた。 「おじさん、どこかであったことある?」 私は心底慌てたが、なんとか取り繕う。 「ははは、初めてだよー。キミ、すごくおおきいねー。」 我ながら白々しいが、ゆっくりには充分だったようだ。 「えっへん」 褒められていると思ったようだ。皮肉もこめたのだが全く通用するわけもない。 しかし、その愚かな点も今はありがたい。さらに追い討ちをかけることにした。 「さあどうぞ、甘くて美味しいよ! ゆっくりたべていってね!」 工場で分けてもらった餡子を取り出し、地面にぶちまけると、母ゆっくりの後ろに 隠れていた子ゆっくり達が、目にも見えない速さで食いついてきた。 「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 気づけば、一番疑っていた親ゆっくりが我先にと餡子に食いついている。 餡子の正体を知れば少しは動揺するのだろうか。それとも理解すらしないだろうか。 「おじさん、いいひとだね!」 「ゆっくりしていってね!」 「これおいしいから、もっといっぱいもってきてね!」 完全に気を許したようだ。しっかり食料を要求する辺り、どうにも分かり合えない気もしたが、もはや分かり合う必要も無いであろう。 日も落ちてきてそろそろゆっくりの行動時間もわずかだ。 早く計画を実行したい私は少し強引ながら、次の行動に移った。 「でもごめんね、ここではあんまりゆっくりできないんだ。おじさんがゆっくりできる所があるから、そこに行ってゆっくりするよ。」 「ゆっ!?」 「ゆっくりできるの!?」 「ゆーっ!ゆっくりしたいよ!」 「つれていってー!つれていってー!」 ありがたいことに、まんまと乗ってきた。 私はゆっくりれいむ一家を我が家に招待し、畑で取れた野菜を煮物にして食べさせてやった。 隠し味には少々睡眠薬を盛ってやった。明日からが楽しみである。 翌日。 寝室にいた子ゆっくり達が目を覚ました。 「「「ふぁー、すっきりー」」」 随分と熟睡されたようで何よりである。 「お? 起きたようだね。寝心地はどうだったい?」 心底どうでもいいのだが、一応軽く声をかけてみると反応が返ってきた。 「「「おじさんだれ?」」」 ……これだ。 ゆっくりを飼っている愛好家達はどうやって主人の事を覚えさせたのであろう。 あるいは強い心的外傷でも与えてやれば、嫌でも忘れられなくなるのであろうか。 私がこやつらの親ゆっくりを一時でも忘れたことが無いように。 邪悪な気持ちが噴出してしまう前に話を進めなければならない。 「おじさんはね、君達のお母さんのお友達だよ。」 「「「……ほんとに?」」」 今のこやつらにとって、私は初見の人間でしかなくなったためか、やはり警戒されている。面倒なことこの上ない。 「本当だよ。今はお母さんが食べ物を探しにいっているからね。戻ってくるまで、ゆっくりしていってね!」 その言葉に子ゆっくり達の体はピクンと反応し、強張った表情も一瞬にして氷解した。 「ゆっくりー!」 「ゆっくりまっているね!」 「おじさんもゆっくりしていってね!」 単純で扱いやすい。 食や住処への異常な貪欲ささえ見せないでくれれば、かわいい愛玩動物になり得るのかもしれない。 しかし今はその貪欲さを利用させていただく。 まずは食べ物を与えて手懐け直す必要があるため、私は子ゆっくり達の食事を用意した。「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 まったく意地汚い。もっとゆっくり食せばいいのに。 一通り食べ終わってゆっくりしている子ゆっくり達の警戒心が薄れている内に、さらなるゆっくりを与えてやることにした。 「ところで君達、もっとゆっくりできる所があるんだけど、行ってみるかい?」 加工場に勤務する者にとって、もはや常套句である。しかしそれゆえに効果は高い。 警戒心の無くなった子ゆっくり達の反応は異常に速かった。 「もっとゆっくりできるの!?」 「ゆーっ!もっとゆっくりしたいよ!」 「とっととつれていってね!」 どうしてこうも苛立たせるのか。これに関しては天賦の才能なのであろうか。 しかし、私は苛立ちを押さえ、とっとと畑の一角に子ゆっくり達を案内してやった。 「さあ、ここが新しいおうちだよ。これからはずっとここでゆっくりしていってね!」 私が一晩かけてこやつらのために作った、ゆっくりれいむを模った特製の小屋である。 「ゆーっ!」 「おかあさんにそっくりー!」 「いっぱいゆっくりしていくね!」 予想以上の大好評。作った甲斐があるという物だ。感謝の言葉のひとつもないが。 子ゆっくり達は早速家に駆け込むと、すやすやと眠りについた。 それも仕方ない。満腹な上にゆっくりを保障された空間が確保できたのである。 自画自賛になってしまうが、この子ゆっくり達がこれ以上ゆっくりできる空間は他には無いと断言してもいいだろう。 ……何せ母親の胎内なのだから。 昨晩、ゆっくり一家を眠らせたあと、一晩かけて親ゆっくりの体に手を加えた。 体内につっかえ棒を埋め込み、口内に一定のスペースを保てるようにした。 舌も下あごに固定し動かないようにした。おそらく喋ることも適わないだろう。 仕上げに口には扉を設置した。ゆっくりハウスの完成である。 ……ここまでやっても目覚めないことに、むしろこちらが戸惑ったのであるが、それは余談である。 やや突貫工事となってしまったが、おかげで安心してゆっくりできる環境を子ゆっくり達に提供してやることができた。 事実、子ゆっくり達はゆっくりハウスの中で「ゆー……ゆー……」と寝息を立てている。 ……一方の親ゆっくりは子供達を飲み込んでしまわないように必死であろう。 子ゆっくり達が親ゆっくりの口内に入っていく瞬間の親ゆっくりの表情は私の心に爽快感を与えてくれた。こんな気分は何年ぶりだろうか。 その夜は前日の徹夜の影響もあり、久々にゆっくり眠ることができた。 翌日、また子ゆっくり達が騒ぎだした。 母が帰ってこない、食事が無い、と。 実際は母は身近にいるし、食事も新しい住居の内部にあるのだが…… しかしまだまだ子ゆっくり達にはゆっくりハウスでゆっくりしていただきたいので 仕方なく食事を与えることにした。 「おじさんだれー?」 ……またか。 「ここはれーむたちがみつけたおうちだよ!ゆっくりできないひとはかえってね!」 ……いい加減にしろ。 「いっしょにゆっくりしたいなら、はやくたべものをもってきてね!」 ……この場で踏み潰してやりたい。 しかし再び湧き上がる邪悪な気持ちを、ここで発散してしまっては台無しである。 私はゆっくりハウスを作る際にできた副産物を、今日も振舞ってやった。 「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 昨日今日と与えた食事は餡子である。 人間が食すには粗悪すぎる餡子だが、ゆっくり達には気にならないようだ。 子ゆっくり達の食事量を考えれば2~3日分になるであろう量がとれた。 あまり取りすぎては親ゆっくりが死んでしまうので、最小限にとどめたのだが、 それにしてもこの量である。 無駄に巨大な親ゆっくりが私の役にたった唯一の瞬間であろう。 食事をするのを見届けた後、私は家に戻ってゆっくり休暇を満喫することにした。 その後、しばらくして子ゆっくり達がまた騒ぎ出した。 「おかあさん、どこー?」 「おかーさーん、はやくかえってきてね!」 「おうちでいっしょにゆっくりしようよ!」 食事中はすっかり忘れていたであろう母親の事をようやく思い出したのであろうか。 まったく薄情な奴らだ。 母親はこやつらのために何も食せず頑張っているというのに。 さらに翌日。 ゆっくりハウスにヒビが入っていることに気がついた。これはまずい。 子ゆっくり達を野原で遊ばせて、ゆっくりハウスの補修作業を行う事にした。 といっても、干からびない程度の水を与えるだけなのであるが。 あまり早く親ゆっくりが死んでしまっては興ざめである。 もっとゆっくりと苦しんでいただきたい所存であるのだから。 夕方になると子ゆっくり達が帰ってきたので、家に残っている最後のゆっくり餡子を振舞った。 もうこれ以上こやつらに何かを与えてやる気はない。 その後2日間、私は家の戸締りを厳重にした上で、家の中から隠れてゆっくり達の行動を観察していた。 母がいなくなり、食事がなくなった子ゆっくり達。 年長であろう姉ゆっくりが年少のゆっくり達をはげましているが、だんだん疲弊してきたことは手に取るようにわかった。 しかし少しすると、ゆっくりハウスの中から、何か喜んでいる声が聞こえてきた。 どうやら、ゆっくりハウスの中に存在していた餡子に子ゆっくり達が気付いたようである。 おそらくはゆっくりハウスの内部にヒビが入って漏れ出したのであろう。 おかげで親ゆっくりは痛みに耐えるようなすごい形相になってきている。 外から観察している私にとっては、非常に興味深い展開となってきた。 親ゆっくりは極度の飢餓状態に加えて、内部から餡子が漏れ出したことにより、意識が朦朧とし始めているようだ。 子ゆっくり達はそんなことなどまったくしらずに餡子にむしゃぶりついているようだ。 さらには体躯の左右バランスが悪くなってきている。 おそらく餡子流出の影響で体内に入れたつっかえ棒も倒れ、その意味を成さなくなっているのであろう。 親ゆっくりはもはや精神力のみでゆっくりハウスの形状を保っているのだ。 ゆっくりハウス崩壊の時はゆっくりと着実に近づいていた。 そしてその日の夕飯時に、ついにその時は来た。 子ゆっくり達の「「「いただきまーす」」」の声。 「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 いつもの食事風景が終わって半刻ほどしたところで、それは起きた。 ガタン! ゆっくりハウスが縦につぶれ、口の部分の扉がひしゃげてはずれてしまった。 つっかえ棒なしで口の中のスペースを確保し続けることに、限界がきたのであろう。 親ゆっくりももはや気力が尽きていたようである。 1週間何も食していない親ゆっくりの口に閉じ込められる子ゆっくり達。 「ゆ? ゆゆーっ!?」 「くらいよ、ゆっくりできないよ!」 「はやくだしてよ! もっとゆっくりしたいよ!」 もう親ゆっくりは、こやつらを自分の子供なんてことは認識できていないであろう。 そして親ゆっくりは本能の赴くまま、口内の物体を食しはじめた。 「うっめ、メッチャうっめ、これ」 「むーしゃ、むーしゃ」 「はふはふ、あまあま」 久しぶりの食事を、涙を流しながら咀嚼する親ゆっくりれいむ。 悲しいほどに幸せそうである。 固定されていた舌も先ほどの衝撃の際に動かせるようになっていたのであろう。 畑の一角にはもはやゆっくりハウスの跡形はない。 ただ1匹の巨大なゆっくりれいむがゆっくり食事を楽しんでいるだけであった。 「ゆ゛ぐう゛ぅ゛!?」 「や゛め゛でえ゛え゛え゛え゛え゛!!」 「お゛があ゛ざん゛だずげでえ゛え゛え゛え゛!!!」 口内から何が起こっているかもわからない子ゆっくり達の悲鳴が聞こえてきたが、程なくしてその声も弱まっていった。 「むーしゃ!むーしゃ!ごっくん」 「しあわせー!」 親ゆっくりは相変わらず涙を流しながら、1週間ぶりの食事を堪能したようである。 それを見て、私の中で燻っていた邪悪な気持ちが昇華されたような気がした。 翌日、一週間の休暇を有意義に過ごした私は、いつもより早めに加工場へ出勤した。 あらたに手を入れなおしたゆっくりハウスを台車で運ぶためである。 栄養も与えてやり、肌艶ももどってきた。餡子も補充してやった。 おかげで過去の記憶があやふやになっているようだが、どうせ記憶力などは必要無い。 さしたる問題はないであろう。 私はこれをゆっくり加工場の新商品として、さらに機能を高めていこうと考えている。 私と同じようにゆっくりに辛い目に合わされた人間の気持ちを晴らすためにも。 これは害ゆっくり種の駆除にその青春を捧げた1人の男の戦いのドラマである。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/222.html
あっさり短編集『妖怪とゆっくり』 幻想郷にいつの間にか大量発生したゆっくり。 それは人間の住処だけではなく、妖怪の住処にもよく姿を現すようになった。 人間も近寄らない妖怪の領域に入ったゆっくりはどうなるのか。 case1:つるべ落とし 暗く静かな森の中をゆっくり霊夢の姉妹が跳ねまわっていた。 まともな思考を持った者なら森の異様な雰囲気に恐怖や不安を持ちそうなものだがこの二匹は呑気なもので、 「しずかでゆっくりできるね!」 「よるになるまえにおうちをゆっくりさがそうね!」 などと和やかに話していた。 と、その時だった。 木の上から何か大きな物が落ちてくる。 「ゆっ?」 「ゆっくりおどろいたよ! なんなのもう!」 見るとそれはゆっくりと同じで生首だった。しかし見た目はごつく恐ろしい男の顔ではあるが。 「ゆゆ? はじめてみるゆっくりだね!」 「すっごくおっきいよ!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 ゆっくり霊夢姉妹はゆっくり特有の挨拶をするが男の生首は何も言わず、品定めをするようにれいむ達を見ている。 「ゆ? ゆっくりしていってね!!」 何度言っても挨拶を返してこない。 それもそのはずだろう。 この男の生首は妖怪・つるべ落とし。 カヤや松の木の上に棲んでいるといわれている妖怪で、人が木の近くを通りかかると、木の上から落ちてきて、人を引っ張り上げて食べてしまうという妖怪だ。 つるべ落としからすれば、目の前のゆっくり達が体の無い人間に見えていた。 となれば食べるしかない。妖怪は人間を襲ってこそ妖怪なのだ。 「あいさつしないなんてゆっくりできないね!!」 「れいむたちのじゃまだからどっかいってね!!」 れいむ姉妹はつるべ落としをゆっくりできない認定すると途端に攻撃的になる。 だがそれも一瞬だった。 つるべ落としは口を大きく開き、れいむ姉妹に噛みついた。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃ!?」 「いだっい"!! なにずるのぉぉぉぉぉ!!!」 れいむたちの声を無視してつるべ落としは木の上へとするすると上がっていく。 正常な状態なら「おそらをとんでるみたい!」なんて言ったかも知れないが、自分と同じぐらい大きな歯が体を挟んでいてとてもじゃないがそんな余裕はない。 「あ"あ"あ"あ"!! はなじでええぇぇぇ!!!」 「だずげで!! い"だい"よ"!! ゆるじでえぇ!!!」 れいむたちは必死に命乞いをするがそれに応じるぐらいならば最初から襲ってなどいない。 つるべ落としはガツガツとれいむ姉妹を咀嚼し飲み込んでしまった。 人間ってこんなに甘かったか? とつるべ落としは疑問に思ったが、美味しかったのでまあいいかと眠りについた。 case2:牛鬼 れいむとまりさ、そしてぱちゅりーの仲良しゆっくり三人組はゆっくりできない人里を遠く離れ、知らぬうちに妖怪の森へと来ていた。 「ここまで来ればもうにんげんたちはこれないね!」 と勝ち誇ったようにまりさ。 「にげみちをあらかじめかんがえておいてせいかいだったわね」 と当然とばかりにぱちゅりー。 「そろそろ暗くなってきたからおうちさがそうね!」 と過去を(本気で)忘れて未来を考えるれいむ。 三匹は見慣れない森の中をおうちを見つけるために跳ねまわるうちに崖の下にある大きな洞窟を見つけた。 入口が大きく捕食者が入ってくるかも、とぱちゅりーは思ったがその時すでに日は暮れていた。 とりあえず今夜だけでもと三匹は洞窟の中でゆっくり眠ることにした。 だが三匹は選択を誤った。 洞窟の中にはすでに凶悪凶暴な捕食者がいたのだから。 洞窟に入ってまもなくするとそれは現れた。 ズンッ 「ゆ? なんのおと?」 「しらないわ。かみなりかなにかじゃない?」 「おくになにかいるよ!」 圧倒的な威圧感でそれは三匹の前に姿を見せた。 牛の首に蜘蛛の胴体を持つ妖怪・牛鬼である。 その性格は非常に残忍で獰猛、毒を吐き人を食い殺すことを好む普通の人間では到底敵わない強力な妖怪である。 「な、なんなのこれ! こわいよ!!」 「だいじょうぶよれいむ。これはただのくもよ」 異様な姿に怖がるれいむだがぱちゅりーは冷静だった。 「ここはまりさたちのおうちだよ! ゆっくりでてってね!!」 まりさに至ってはこの態度である。 しかし牛鬼は気にしない、というより人の言葉などそもそも理解できない。 牛鬼はまず、獲物を逃がさないために麻痺する毒を吐いた。 霧状の毒なのでまず避けられない。 「ゆ? なにこれ?」 「しってるわ。すなけむりね」 「ぱちゅりー、たぶんちがう…よ……?」 牛鬼の痺れ毒を吸い込んだゆっくり達はたちまち体がしびれていく。 「な、ん、な、の? か、らだ…がおか、し…い……よ」 「ま、ひね。しび、れるこ、と、を…まひ、ってい、う、のよ」 しゃべることすらままならなくなった三匹を牛鬼はギョロリと大きな眼で睨みつける。 「ゆ"、ゆ"っぐり、だず、げ…で、ね!」 人を食い殺すのが好きな牛鬼である。 首だけの人間に見えるゆっくり達はもはや食い殺されるしか無い。 まずはずっと的外れの事ばかり言っているぱちゅりーからだった。 「む、むぎゅ…うぅぅ!」 牛鬼はぱちゅりーの帽子の上からがぶり付き、体の上半分だけ飲み込んだ。 やろうと思えば一口ですべて飲みこめるのだが、苦しむ表情を見るためにあえてこうした。 「むぎゅっぁぁあぁぁあぁっ!!!」 人で言う鼻より上の部分を噛み千切られて残った口が苦しみの悲鳴を発する。 「ば、ばぢゅ、りぃぃぃ…!!」 「あ"あ"あ"あ"、あ"あ"、あ"、あ"!!!」 親友の悲惨な姿に残った二匹は悲鳴をあげる。 牛鬼はさらに、先の尖った足でパチュリーの餡子をかき混ぜる。 「むっぎゅっぎゃっぎょっぎぇっ!!!」 ぱちゅりーは今までに聞いたことがないほど大きな声を出した。それが声と呼べるのかどうかは別だが。 十分かき混ぜた後、牛鬼は残るぱちゅりーの下半身をぺろりと飲み込んだ。 「う"あ"…ああ"ぁ」 「もうおうぢがえじでぇぇぇ!!」 だが気分の乗ってきた牛鬼は次にまりさを標的にしたようだ。 まりさは鋭い牙で穴をあけ、そこから餡子を吸いだしていく。 「や"め、やめでぇぇぇ! ずわないでぇぇぇ!!」 じゅるじゅるとまりさの中身が吸われていく。 徐々に干からびるまりさをれいむは泣きながら見ている。 「…! …!!」 完全に中身を失ってもはや声も出ないらしい。 皮だけになったまりさは地面の上に捨てられた。 次はれいむの番だ。 牛鬼はれいむににじり寄る。 れいむはただまりさのデスマスクに助けを求めるような視線を向けていたが、次の瞬間体に緑の粘液にまみれた。 「ゆ"っ!? な"に"ごれ"…!」 それは牛鬼の毒。先ほどの痺れ毒とは違って苦しませて緩やかに殺すための毒。 だが牛鬼にとって誤算だったのは相手が人間ほど大きくなく、さらに毒の耐性も最低レベルだったこと。 「ゆ"っぐり"でぎな"い"……んぐ、う、うぼぉぉっ!!」 牛鬼の毒はすぐにれいむの全身を侵し、れいむは餡子を吐きだしていく。 れいむの小さな体から吐き出された餡子はすでに全体の2/3。それは致死量だった。 「ゅ"……ゅ"…」 毒に反応してうめき声を出す口もその後すぐに止まってしまった。 牛鬼はあっけなくれいむが死んでつまらなさそうにしたが、その後すぐにれいむを腹に収めた。 牛鬼は驚いていた。 しばらく振りに食べた人間はいつの間にこんなに甘くなっていたのか。 牛鬼は次の獲物を求めて洞窟の外へと出かけていった。 case3:毛玉 タンポポが黄色い花から白い綿になる頃、ゆっくり霊夢の家族は野原でゆっくり遊んでいた。 母ゆっくりの「あまりはなれないでね!」という忠告を守って5匹の子れいむが辺りを飛び回っている。 子れいむ達は次から次へとタンポポに息を吹きかけて種がゆっくり飛んでいく様子を見て楽しんでいた。 その中、子供たちはふわふわと浮かぶ白い毛玉を見つけた。 それは妖精の一種で、何を考えてるのか分からないがただ浮かんでいるだけである。 ただし、自分を敵意を向けるものに対しては妖弾を撃って反撃してくるし、隊列を組んで襲ってもくるという謎の性質を持っている。 easy毛玉なら一般人でも弾に当たりさえしなければ勝てる。 Luna毛玉となると激しい弾幕を放ってくるので鍛えていても油断はできない相手となる。 まぁ、博麗の巫女や恋色魔法使いであれば画面に出てきた瞬間に倒せてしまう相手でもあるが。 しかしそんな生物をゆっくり達は知らない。 異変がない時に毛玉が姿を現すことは稀だったから。 子れいむはゆっくり浮かぶ毛玉に愛着を持ったらしく親しげに話しかける。 「ゆっくりしていってね!」 「こっちでゆっくりあそぼうよ!!」 「ゆっくちおりてきてね!」 しかし毛玉はゆっくり達の声などどこ吹く風。 ゆっくり以上にゆっくりしていた。 反応のない毛玉に子れいむ達は怒り出した。 「ゆっくりおりてきてっていってるでしょ!」 「きこえないの? ばかなの?」 「ゆっくりさせてほしいならはやくおりてきてね!!」 「おりてきたらゆるしてあげるよ!」 「いってもむだだよ! あたまわるいんだよ、あれ!」 子れいむ達の罵倒に毛玉は振り返った。 ようやく聞き入れたのかと子れいむ達はやれやれと言った感じだ。 だが次の瞬間毛玉の口から青い妖弾が放たれる。 自機狙いの弾だ。 「ゅ"!」 この一発で子れいむ一匹は潰れて死んだ。 「ゆぅぅぅぅぅ!?」 「なにずるのおぉぉぉぉ!!」 「ゆっくりできないよ!」 「いやぁぁぁぁぁ!!!」 子れいむ達はパニックになった。 その様子に蝶々を眺めていた親れいむが寄って来た。 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!! れいむのあがじゃんがあぁぁぁ!!」 「おかーしゃん、あいつがやったんだよ!」 「ゆっくりしないでこらしめてね!!」 「やっちゃえやっちゃえ!!」 「ゆう"ぉぉぉぉぉっ!!」 親れいむは怒りを込めて毛玉に突進する。 地面近くに降りていた毛玉は再び弾を発射する。 「そんなのあたらないよ!!」 「ゅべっ!?」 しかし親れいむの後ろにいた子れいむが潰れた。 毛玉が狙っていたのは今潰れた子れいむだったのだから親れいむに当たらないのは当然だった。 「まだあがじゃんを! ゆっぐりじねぇぇぇ!!」 親れいむの体当たりが毛玉に炸裂し、毛玉は何も言わずに霧散した。 「こどもをつぶしたばつだよ! ゆっくりしんでってね!!」 親れいむは勝ち誇った顔をする。 「よわかったね! さすがおかーしゃんだ!!」 「これでまたゆっくりできるね!!」 「ゆっくりちようね!!」 残る子れいむ達もまた自分がやったかのように勝ち誇っていた。 「この子たちの分までゆっくりしようね!」 潰れて死んだ子れいむ二匹のお墓を作った親れいむはそう言った。 その声に応えようとする子れいむだったがそれは叶わなかった。 「うぶっ!?」 突然飛んできた赤色の発光体に一匹の子れいむが潰された。 「ゆっ!? あ"ぁ"ぁ"!! れいむのごどもがぁぁぁぁ!!!」 「ゅぅぅぅ!! ぉねぇちゃぁん!!!」 「ゆゆゆ!!! おそらにしろいのがいっぱいいるよ!!」 子れいむの言葉に空を見上げる親れいむともう一匹の子れいむ。 そこには20~30の毛玉が隊列を組んで浮かんでいた。 そして何を言うでもなく始まる毛玉達の弾幕。 親れいむが倒した毛玉はeasyの毛玉だった。 だから自機狙いの弾を一発ずつしか撃てずに親れいむでも倒せた。 しかし今回現れた毛玉たちはLunaticの毛玉。 数十の弾を連続して放つことができる毛玉で、それも1匹でなく20~30匹もいる。 辺りは弾幕で包まれた。 体の大きな親れいむは体中を穴だらけにして即死した。 子れいむのうち一匹は弾の一発で潰れて死んだ。 残る一匹は一発目は避けることが出来た。 続く二発目はグレイズして頬を削られた。 三発目で体を貫かれた。 そして続く四発目以降の弾で跡形もなくなった。 そして後に残ったのは潰れた饅頭だけ。 毛玉はゆっくり家族が力尽きたことを確認するとどこかへフワフワ飛び去っていった。 終 by ゆっくりしたい人 名無しのお兄さん・おじさんでは無く、名無しの妖怪で実験的にゆっくりを虐めてみた。 このSSを書くにあたって妖怪について調べたけど妖怪多すぎ。 毛玉って何よって人のために補足。 毛玉は東方のステージ途中に出てくる雑魚敵の愛称です。 基本的に一瞬で屠れる雑魚なのですがゆっくりにとっては強敵だよな。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1826.html
近年ゆっくりを飼うのがブームになっている。だがゆっくりの生態は不確かであり、手に負えなくなって捨ててしまう無責任な 飼い主もまた星の数程存在するという。野良になったゆっくりは大抵都市部に住み込み、ゴミを食い散らかしたり 歌という名の雑音を響かせたりする。運が悪ければ腹の立ったおっさんに踏み潰され終わりである。 ゆっくりを飼う時は事前にゆっくりに関する知識を学んでおかねばならない。他のペットでも言えることだが・・・。 そこで、今回は種類別にゆっくりの特徴やペットで飼う際の注意を説明しよう。 れいむ種 最もポピュラーで数の多いゆっくりだ。母性が強くしっかり子供を育てるのが数の多さの理由である。 他の種類と比較しても能力は平均的であり、クセが無いので1番飼いやすいと言える。 ただし全てのゆっくりに言えることだがゲス化しているゆっくりは止めておこう。 飼ってもストレスが溜まるだけで、気付けば部屋が餡子だらけになってしまうからだ。 れいむ種の親は母性が強く、それの影響か赤れいむはかなり甘えん坊だ。 しっかりすりすりして、餌もなるべく手渡しで与えよう。 ただし、この時点でしっかり躾をしておかないと成長してから手に負えなくなるので注意。 だいたい捨てられるれいむは飼い主が甘やかしたせいで増長した個体である。 では赤れいむの躾の様子を少し見てみよう・・・。 「またうんうんする場所を間違えやがったな・・・。明らかに駄れいむだな・・・。」 「ゆ・・・!れいみゅはだれいみゅじゃにゃいよ!!ゆっくちあやまっちぇね!!」 飼い主に反抗した時はちゃんと罰を与えてその体に飼いゆっくりとしてのルールを刻み込んでやろう。 体罰に見えるかもしれないが、ゆっくりの躾はこれぐらいしないと効果が無い。 一流のブリーダーなら体罰無しでも良い子に育てられるらしいがここでは省いておく。 「謝るのはテメエだろぉ!!お仕置きだ・・・!!」 「ゆびゃっいぢゃいぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 お仕置きはゆっくりの弱点である底部に打撃を与えるのが最も効果的だ。れいむ種だけでなく全ての種類に言える。 他にも針で軽く刺してやったりデコピンでふっ飛ばしたりするのも効果的だが、あまりやりすぎると・・・。 「こにゃいでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!おがーじゃぁんだじゅげでえぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」 ここまで怯えてしまったら矯正は極めて困難だ。記憶力が無いゆっくりでもトラウマはしっかり残る。 虐待用では無く普通に飼いたいなら必要以上の暴力は控えるべきである。 「お母さんなんてここにはいねえよ・・・。飼い主にむかって来ないでとは何だ!!?ああんっ!!?」 おやおや、飼い主さん怒ってデコピンを連発し始めたようだ。まあ確かに五月蝿くしたら躾も必要だな。 「ゆ゛っ゛!!ゆ゛っ゛!!!」 「あ~あ痙攣してやがる。こいつは失敗だったな~。やっぱ安もんじゃダメだな・・・。」 ショップで買う時はなるべく高い値段の個体を買おう。安いのは初心者には絶対無理である。 「ゆ゛っ゛!!ゆ゛っ゛ゆ゛べぎ・・・っ!!」 「うるっせーよ。この駄作が。さ~て、新しいゆっくりを買いにいくかな・・・。ん?まりさがいないな・・・。」 ちょっと躾しただけで痙攣するような弱い個体は控えよう。丈夫に越したことは無い。 まりさ種 れいむ種に次いで数の多い種類。運動神経が優れており、やんちゃな性格の個体が多い。 元気に跳ね回る姿を見たいのならまりさ種を飼うのも悪くないが、まりさ種は他の種類と比べ ゲスが多いのが問題である。またワガママに育ちやすいのでれいむ種よりは育てにくい。 中級者向けと言えるゆっくりである。やはり赤まりさから徹底した躾が必要である。 「おい・・・!よくも皿を割りやがったな・・・!!」 「ゆっ?ななな・・・なんのこちょ?まりしゃわかりゃないんだじぇ!!」 「バレバレなんだよ糞チビが・・・!お仕置きだ・・・!!!」 あらあら、飼い主さん激怒して赤まりさの帽子を取り上げちゃったよ。赤まりさは号泣して怒り出した。 「まりしゃのぼうち!!ゆっきゅちしにゃいでかえすんだじぇっ!!かえじぇぇぇぇぇぇっ!!!」 ゆっくりは帽子や髪飾りを取られると『ゆっくりできない』と騒ぎまくります。にしても口の悪い赤まりさだな。 「誰に向ってしゃべってんだ糞チビぃ!!恩知らずは・・・こうだ!!!ビ~リビ~リ、不幸せ~♪」 「ゆぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!ばりちゃのぼうちぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」 ゆっくりにとって帽子や髪飾りは命と同じぐらい大切なものであり、目の前で破くとめちゃ絶叫する。 どうしても言うことを聞かないゲスにはやってもいいが、もう一生懐いてくれないので注意。 「ぼうちぃぃぃぃっ!!!よぎゅもぉぉぉぉぉぉ!!!!ゆっきゅちじねぇぇぇぇぇぇぇっゆぴ・・・っ!!」 「黙れザコの分際で・・・!やっぱ生まれついてのゲスは救いが無いな~・・・。」 飼う時は慎重に選ぼう・・・。 ありす種 『とかいは』という独特の信念を持っているゆっくりで、他のゆっくりとはやや性質が異なる。 まず下品で野蛮なことを嫌い、赤ありすの時点で『とかいは』なゆっくりになりたいと思っている。 またプライドが高く、自分の価値観を相手に押し付けてしまうのもありす種の特徴だ。 なので飼育は逆にその性質を利用すれば躾がしやすい。こういう行動が『とかいは』なんだと 教えればちゃんと覚えるし、逆にこういう行動は『いなかもの』だよと教えればそれをしなくなる。 こうして見ると中々育てやすそうだが、ありす種には致命的な欠点がある。それは・・・。 「んふをぉぉぉぉぉぉぉっ!!!ばでぃざぁぁぁぁぁっずっぎりじばじょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁっすっきりなんかしたくないんだぜぇぇぇぇぇっ!!!!」 そう、レイパー化するのである。つまり普段は『とかいは』などと上品ぶっているが、 その本性は欲望の塊なのである。個体差はあるが、振動を加えれば90%は5秒で発情すると言われている。 「いぐわよばでぃざぁぁぁぁぁぁぁんふぉぉぉぉぉぉぉぉっずっぎり・・・ぶげばぎゃっ!!!!」 「ったく・・・。昼間から盛り上がってんじゃねーよ。」 「ゆへぇ・・・。おにいさんありがとなんだぜ・・・びゅげへっ!!?」 「見せつけてんじゃねーよ、糞共が・・・!!気分悪くなってきた・・・。早く買って帰ろう・・・。」 野生で見つけたら速攻で叩き潰そう。また、容易に発情するありすは飼わない方がいい。 成体のありすの大半はこの様に救いが無いが、赤ありすの場合どうだろう? (ポトッ)「ゆっきゅちちていっちぇね!」 「ゆ~ん♪ちょかいはないもうちょだにぇ~!いっちょにゆっきゅちちようねぇ~♪」 「ありちゅたちみんにゃでちょかいはなこににゃろうね~♪」 「ゆゆ~?どうしちぇみゃみゃいにゃいの・・・?」 「ゆえ~ん!みゃみゃあいちゃいよ~!」 赤ありすは他の種類の赤ゆっくりと比べても輪をかけて甘えん坊であり、この時点ではレイパー化することも無い。 毎日真剣に向き合い、コミュニケーションを欠かさず行えば成体になってもレイパー化しない優秀なありすにすることも可能だ。 ただしありす種は少し育て方を間違えれば、本能に刻まれた様々な迷惑行為(発情・とかいはなコーディネイト)を行うので上級者向けと言える。 また、野生の赤ありすのほとんどは不幸な境遇で生まれてくる場合が多い。上のセリフもそんな赤ありすたちの呟きである。 「ん?ありすばっか・・・。ああ、レイパーの子か・・・クズだな・・・。」 先ほどの飼い主さんがたまたま見つけた様子。飼い主さんの言う通り、この赤ありすたちはレイパー化したありすの子である。 適当なゆっくりと無理やりすっきりしたレイパーありすは、赤ゆなど気にせず次の獲物を狙ってどこかへ行ってしまう。 そしてすっきりしてしまった相手は朽ち果てゆん生を終えてしまう。結果赤ゆだけ取り残されてしまうのだ。 今回はどうやらぱちゅりー種が相手だったらしく、大量の赤ありすの中に少しだけ赤ぱちゅりーが混ざっていた。 「ゆ?おにーしゃんだぁれ?ありちゅのみゃみゃしらにゃい?」 「ああ、知ってるとも。だから皆このケースの中に入りな。連れてってやるよ。」 「ゆ~♪おにーしゃんしんせちゅ~♪とってちょかいはだにぇ~!!」 「むきゅ~・・・。おにゃかしゅいたわ・・・。」 飼い主さんは買ったゆっくりを入れようと持ってきたケースに赤ありす20~30匹と赤ぱちゅりー数匹を放り込み足を進めたようだ。 飼い主さんの選択は正しい。こういう状況で生まれた赤ゆは種類問わずレイパーの資質が受け継がれてしまう。 ありす種でなくとも、世代を経てありす種と結ばれて赤ありすが生まれた時、片親が普通のありすであっても子供に レイパーとしての本能が先祖返りしてしまうのだ。見つけたら即刻駆除するか、加工場やペットショップへ持っていって引き取ってもらおう。 「ぐ・・・ぐりゅじぃ~・・・。」 「ちょかいはじゃにゃいよぉ~・・・!!」 「むぎゅぎゅぎゅ・・・!!」 「ありゃりゃ・・・。ぱちゅりー何匹か潰れてやんの。こいつらで遊ぶか・・・。」 ぱちゅりー種 ゆっくりの中でもトップクラスの知能を持つゆっくりで、記憶力も他のゆっくりを数段上回っている。 常に新しい知識を求め、本やチラシなど文字を読むことを至高の喜びと感じる変わった習性があり、 その賢さから群れのリーダーや指導役となっている個体も多い。唯一の弱点は体が恐ろしいまでに貧弱であることだ。 ちょっとしたショックで中身のクリームを吹き出し、非常に死にやすい。飼うなら細心の注意を払う必要がある。 また、ぱちゅりー種は知らないことも知ったかぶる習性があるので、気になる人は細かい知識も授けてあげよう。 おっ、そんなことを言ってる間にあの飼い主さん、人気の無い所まで行ってさっきのケースを開けたようだ。 まだ生きている赤ぱちゅりーを別の小さいケースに入れ、大きいケースから何匹か赤ありすを取り出し見せつけた。 「いいか~、ぱちゅりーたち。これから起こることを見ても絶対に吐くなよ。最後まで吐かなかったら親に会わせてやる。」 「むきゅ~ん・・・。わかっちゃわ・・・。」 手に持った赤ありすを赤ぱちゅりーに見せながら・・・潰した。グシャッと音が鳴り、手からクリームが垂れる。 思考停止状態で目を丸くする赤ぱちゅりー。そして自分たちの姉妹の無残な姿を見て固まる赤ありす・・・。 「ほ~ら。次いくぞ。ありす~、全員潰してあげるからね~♪」 「ゆ・・・ゆぴゃぁぁぁぁぁっ!!!どうちてこんにゃ・・・ゆぶげっ!!!」 「こんにゃのちょかいはじゃにゃっぴぎゃふっ!!!」 「みゃみゃだじゅげっぎゅべ・・・っ!!!」 「ほれほれ!ぐ~しゃぐ~しゃ、絶命~♪」 赤ありすが次々と潰される姿を見た赤ぱちゅりーはというと・・・。 「むぎゅっぶほっえれえれえれえれ・・・!!!」 「むぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅっ!!!!」 「ゆげぇぇぇぇぇぇっえれえれ・・・むぎゅっむぎゅっ!!!」 やはり耐えられず嘔吐していた。飼い主さんはすごくがっかりって感じで溜息をついてる。あっ赤ぱちゅりーを掴んだ。 「所詮レイパーの子だな・・・、約束も守れんとは。もしそうじゃなかったら飼ってやっても良かったんだけどな。そりゃっ!!」 「むぎゅ~!?おしょらをちょんでるわ・・・ぴぎっ!!!」 「ゆぶげっ!!!」 「むぎゅぎゅぎゅ・・・むぎゅぶっ!!!」 飼い主さん、赤ぱちゅりーをボールみたいに投げて木にぶつけたみたいだ。ペチャッと小粋な音が響いた・・・。 「ぱちゅりー飼おうと思ったけど飼育めんどそうだな・・・。別のにするかぁ~・・・。」 ぱちゅりー種は飼育にとても手間がかかるゆっくりである。色々教えたり健康管理を小まめに行うのが面倒な人は止めた方がいい。 ちぇん種 ゆっくりの中でも変った外見をしている個性溢れるゆっくり。猫に近い姿と習性が特徴で、猫耳と2本の尻尾がチャームポイント。 本能的に暖かい所を好み、『らんしゃま』、つまりゆっくりらんを溺愛する。それと『わかるよー』というのが口癖だ。 運動能力はまりさ種にやや劣るが、瞬発力はゆっくりの中でもトップクラスで、尻尾を使って高い木の上にも上ることができる。 また、基本的にゲスが少なく素直な個体が多いため、猫の代わりにペットとして飼う者も少なくない。 他のゆっくりと比べても比較的飼いやすいと言えるので、初心者はここから始めてみるのも悪くないかもしれない。 「いらっしゃいませ~!」 「さて、どいつを飼ってこうかな・・・。ちぇん種がいいか・・・。いや、みょん種も悪くないよな・・・。」 飼い主さん、どうやら赤ちぇんのケースを覗いたようだ。中では赤ちぇんたちが丸い餌入れを皆で囲んで仲良く食事していた・・・。 「わきゃりゅよー!む~ちゃむ~ちゃ・・・ちあわちぇだよー!!」 「むぐむぐっごほっ!?わ・・・わきゃりゃにゃいよ・・・!」 「わきゃりゅよー、にょどをつまりゃせたんだねー。しゅ~りしゅ~りしゅればにゃおりゅよー。」 「しゅ~りしゅ~り・・・。ほんちょだ!わきゃりゅよー!」 「う~ん・・・。全員尻尾千切ってカラスの巣にぶん投げてあげたい・・・!おっと、まだ買って無いんだ、我慢我慢・・・。」 ずいぶんとユニークな愛情表現だこと。まあ、愛し方は人それぞれだから突っ込んじゃいけないね。 すると飼い主さん、今度はみょん種のケースを覗いたぞ。やっぱり成体ではなく赤みょんを見ている・・・。 みょん種 希少種とまではいかないが、野生ではあまり目撃されないそこそこ珍しいゆっくりだ。1番の特徴はその独特な言語だろう。 『ちーんぽ』という代表的な鳴き声から分かるように、みょん種の言語は全て卑猥な単語で構成されている。 人の言葉は分かるが、話せないのだ。ただし訓練すればちゃんと人間の言葉をしゃべれるようになるし、 野生でもぱちゅりーから教えてもらって普通の言葉をしゃべる個体もいるので、知能は水準以上と言える。 ただし赤みょんの時点では中身が少ないため、卑猥な言語以外はしゃべれない。その点は非常に特異な特徴と言えるだろう。 懐きやすく恩をしっかり返すタイプなので飼いゆっくりに向いているが、卑猥な言葉を当たり前のように叫ぶので 女性は控えた方がいいかもしれない。また、言葉を覚えるのは個体差があり、子供の時点で人間語をしゃべるようになる個体もいれば、 成体になってもちんぽちんぽ連発する個体もいる。中には人間語とみょん語が混ざっている個体も存在するらしい。 「ちーんぴょ!ちーんぴょ!」 「まりゃまりゃ!ちんぴょっちんぴょー!!」 「相変わらず変態クラスのゆっくりだな・・・。飼うのは止めとこうか・・・。」 それともう1つみょん種には大きな特徴がある。それは器用なことだ。口に棒などを加えて捕食種を撃退したり、 木の構造を上手く利用して頑丈な巣をつくったりできる。そのためかよく大工さんがみょん種を飼ってたりする。 「やっぱ、ちぇん種かな・・・。ってあれ!!?あのすいません!さっき置いてあった赤ちぇんは!!?」 「すいませーん・・・。先ほど常連の方がまとめて購入してしまいました~・・・。」 「な・・・なんてこった・・・。」 その頃・・・ 「いや~まとめてちぇん種が手に入って良かった良かった。早速ちぇんマー投げ用に飼育しないとな!!」 購入した彼の名は人呼んで『運動鬼異惨』・・・。かつてちぇんマー投げというスポーツを始めてからゆっくりを使用した スポーツ(ゆポーツ)にハマり、今では様々なゆポーツの大会で素晴らしい成績を残している偉人である。 彼は今回マイボールを買いに来ていたのだ。何でも手塩にかけて育てたゆっくりの方が良い成績が出せるとか・・・。 「くそ・・・っ!さては運動鬼異惨だな・・・!そろそろ大会が近いって言ってたっけ・・・ちくしょう・・・っ!!!」 「あの~、如何なさいますか・・・?」 「すいません・・・!この大安売りの赤れいむ全部ください・・・!!」 「あ・・・はい・・・。ありがとうございます・・・。」 れみりゃ種 言わずと知れた捕食種である。胴付きと胴無しの2種類に大別されるが、ここでは飼うのに適した胴無しについて説明する。 胴付きは正直ペットには向かない。一流のブリーダーすらイライラする程愚鈍でワガママで好き嫌いが多いからだ。 胴付きを育てるのは極めて難しいのだ。胴付きれみりゃは人間を都合のよい召使い程度にしか思わないのだから・・・。 さて、それに引き換え胴無しれみりゃは中々飼いやすい。胴付きれみりゃはすぐに『さくや』などという名前を口にするが、 胴無しれみりゃはそもそも言葉をしゃべらず『うー!』としか鳴かないので五月蝿くない。 動きも速く餌も自分で取ってきてくれるので餌代もほとんどかからないのがミソだ。ハンターがよく猟犬の代わりに 連れて歩いていたりしている。ただしあくまで捕食種は捕食種、あまり放置すると逃げてしまったり飼い主に襲いかかったりするので しっかり世話をしてやること。 「ほ~ら!れみりゃただいま~!お土産だぞ~!!」 「うー!うー!!」 あの飼い主さんも別の小屋でれみりゃを飼ってたようだ・・・。胴無しれみりゃはゆっくりが嫌いな人でも飼っている場合が多い。 やはり無駄口を叩かず、可愛らしく鳴いているだけだからに違いない。人間語は教えれば一応覚えるらしいが、 本来しゃべらない種類なので簡単な言葉しか覚えられない。覚えさせたければトライしてみよう。 「ショップで買っためちゃ安い赤れいむだ!美味そうだろ~!?」 「うー!!う~♪」 「れれれ・・・れみりゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」 「きょわいよぉぉぉぉぉ!!!!こにゃいでぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」 「ゆぴゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!やべでにぇ!!!!やべ・・・っ!!!!」 「う~♪あまあま~♪」 「もっちょゆっきゅち・・・。」 「れいみゅのいもうちょが・・・ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」 まさに赤れいむにとって地獄絵図、だが胴無しれみりゃにとっては食事の時間であり、飼い主さんにとっては至福の時間だ。 飼い主さんはストレスが溜まったとき、このように赤ゆをれみりゃに食わせて楽しむのだ。いい趣味してるな全く・・・。 さて・・・。これで基本的なゆっくりの説明は終わりだ。まだまだ希少種などの説明はしていないが、 希少種は一般の人にはあまり多く渡らないだろうから説明は不要だろう。それでは良いゆっくりライフを・・・ゆぎゃっ!! 「・・・さっきから追跡していたのはお前か・・・!!いちいち五月蝿くてイライラしてたんだよ・・・!!」 おやぁ、どうやらバレてたらしいのでそろそろ帰ろうかね・・・。ん?私の正体?それは秘密だ。・・・さらばっ!!! 「あっ!待ちやがれ・・・行っちまった・・・。何なんだアイツは・・・。まぁいっか。続きを見ないとな・・・。」 どうやらこの飼い主は虐待派だったようである。それもそのはず、彼は人々から『赤虐鬼異惨』と恐れられる男だったのだ。 赤ゆを中心に虐待するからそう呼ばれるようになったとか・・・。 例が虐待鬼異惨だった時点でこの飼育の説明は破綻していたのだ・・・。ゆっくりを飼おうと思っている方は決して真似をしないように・・・。 過去作 2517 ちぇんマー投げ 2526 ゆンペルダウン 2550 痙攣鬼異惨の日曜日 2560 分からないだらけのゆん生 2570 馬鹿とゆっくりは使いよう このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/844.html
とある虐待お兄さんが死んだ。 ゆっくりに殺される、などという理不尽な理由でではない。それでは虐待話にならないからだ。 ある日、里近くの集落に住む虐待お兄さんの家に、隣に住む男が尋ねてきた。 しかし男が窓越しに見たものは、部屋の中央に倒れている虐待お兄さんの姿。 男は直ぐさま窓を開けて中に入る。だが、虐待お兄さんは既に事切れていた。 何故こんな事になったのか?男は混乱しながらも状況を確認しようとした。 壁は透明な箱で全面埋め尽くされ、閉じ込められたゆっくりたちが腹を空かせて泣いていた。 大量の餡子と皮が地層を成す程に床を覆っていて、その上にはゆっくりの死骸が百以上も散乱している。 どのゆっくりも、口にはその子供達と思しき潰れた子ゆっくりの死骸が幾つも詰め込まれていた。 その中心に虐待お兄さんは倒れていた。 常人には理解不能なシチュエーションだったが、虐待お兄さんをよく知る隣人はなんとか状況を理解できた。 これはゆっくりに強制的に我が子を喰らわせるスタンダードな虐待だろう。 だがこれだけの数のゆっくりを虐待するのは、相当な時間が掛かると素人でも分かる。 虐待お兄さんは常日頃、「ゆっくりをただ潰すだけでは殺害でしかない。仮定を楽しむのが真の虐道」と語っていた。 餡子は腐っておらず一様に新鮮である。これは不休不眠で一気にやったと見なして良い。 虐待お兄さんの死因は、おそらくは体力の限界を超えた過労死、いや虐待死(自分が)。 (無茶しやがって…) 男は、改めて虐待お兄さんを眺め、そして亡骸の右手が何かを指し示している事に気付いた。 傍に歩み寄った男の目に入ったものは、ダイイング・メッセージであった。 餡子の層に書かれていたのは『もっと虐待したかったよ!』の一文。 男の目から涙が零れた。 「彼は死ぬまで虐待お兄さんでした!」 天を仰いで叫ぶ男の姿を、箱の中のゆっくりたちが怯えた目で見つめていた。 虐待お兄さんの死はその日のうちに集落中に知れ渡った。 虐待お兄さんは速やかに集会所の一室に安置され、住人達は隣室で会合を開いた。 虐待お兄さんは家族もおらず独り暮らしである。集落全体で葬式を執り行う事が即座に決定された。 元々住民同士の結束が強い集落ではあったが、この一件においては皆我先にと協力を申し出た。 集落は森の傍にあり、ほぼ全戸が里へ食料を供給する農家である。 当然の帰結として集落にとってゆっくりは最大の害獣である。 そのゆっくりを、頼まれてもいないのに積極的・情熱的に駆除する虐待お兄さんは集落にとって有為な存在であった。 虐待お兄さんは誠心誠意で弔われねばならない。それが今までの貢献に報いる、虐待お兄さんへの手向けとなるだろう。 皆の思いは一致していた。 そして二日後、集落総出に里からの参加者も加えて、虐待お兄さんの葬式が営まれた。 今回の葬式が普段と異なるのは、参列者が皆、ゆっくりを連れている事。 前日のうちに住人が森から掻き集めてきたゆっくりである。 ゆっくりたちは泣き疲れてぐったりしていた。 受付を済ますと参列者は式場に向かった。 集会所の、集落でも一番の大部屋に入ると、奥には祭壇が作られてあった。 祭壇の上には虐待お兄さんの収まった棺。参列者はその周りにゆっくりを供えていった。 どのゆっくりも底部を焼かれ、歩行能力を奪われている。 参列者が増えるにつれ、ゆっくりはまるで華のように祭壇を覆っていった。 参列者が全員集まったところで、里から呼び寄せた僧侶がやってきて、祭壇の前に座った。 祭壇を埋め尽くすゆっくりたちは、これから何が起こるのかと不安の表情でいる。 祭壇前の、上面が鉄板の小机に、ゆっくりれいむの一家が鎮座していた。 それは死んだ虐待お兄さんの透明な箱に収められていった、最近最も大きな被害を集落に与えたゆっくり一家だった。 一家は柔和な顔をした僧侶に救いの声を上げる。 「「「ゆっくり助けてね!」」」 僧侶はそれを完璧に無視した。この僧侶の救済対象にゆっくりは含まれていない。 小机左右に配置された二匹の子ゆっくり、長女れいむと次女まりさの頭には蝋燭が刺さり、火立と化している。 僧侶はそれに線香を差し出し火を付けた。じりじりと線香が焼け、溶けた蝋が下に落ちる。 「あつい!あついよ!助けてよ!」 「ゆっくりやめてね!子どもにひどいことしないでね!ゆっ!?」 頭部を切り開かれ、線香立となっていた親れいむに線香が突き立てられた。 「ゆっ?ゆっ!?ゆっ!!」 次々と刺さる線香の苦痛に身を捩る親れいむ。だが底辺を焼かれたゆっくりはその場で苦しむしか出来ない。 僧侶の右側に置かれた親まりさが叫ぶ。 「もうやめてね!まりさの赤ちゃんどこへやったの!」 僧侶は黙って懐から数珠を取り出した。 それは赤ゆっくりを文字通りの数珠つなぎにしたものだった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!ま゛り゛さ゛の゛あ゛か゛ち゛ゃん゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 数珠のゆっくりたちは、小さい体に糸を突き通され虚ろな表情をしていた。 それが僧侶の手の中で掻き回される都度、「ゆっ!ゆっ!」と痙攣する。 参列者のにも数珠を取り出すものがいた。それを見て棺を覆うゆっくりの中に叫びを上げるものがいる。 己が赤子の成れのはてを見て悲嘆にくれているのだろう。 「ゆーん!」 僧侶はおりんを打ち鳴らす。それは硬化剤で固めた帽子を、逆さまに頭に突き刺された三女まりさだった。 「ゆっ!ゆっ!ゆっゆっゆっゆっ!」 僧侶は親まりさを打ち鳴らす。親まりさは逆さまにした帽子の上に乗せられ、頭を硬化剤で固められ木魚となっていた。 「や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛ま゛り゛さ゛を゛た゛た゛か゛な゛い゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛!ゆっ!」 奉請十方如来入道場散華樂 「ゆっ!」 奉請釈迦如来入道場散華樂 「ゆっ!ゆっ!」 奉請弥陀如来入道場散華樂 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 奉請観音勢至諸大菩薩入道場散華樂 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 「ゆーん!ゆーん!ゆーん!ゆーん!」 「「あ゛つ゛い゛い゛い゛い゛い゛!あ゛つ゛い゛い゛い゛い゛い゛!」」 僧侶はひたすらおりんと木魚を打ち鳴らし読経する。 経の合間に線香を継ぎ足される線香立は段々虚ろな顔になり、蝋燭が短くなった火立はただ絶叫する。 参列者は厳粛な気持ちで故人の冥福を祈っていた。 読経は続く。 衆生無辺誓願度煩悩無辺誓願断 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 法門無尽誓願知無上菩提誓願証 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 自他法界同利益共生極楽成仏道 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆぶっ!」 「ゆーん!ゆーん!ゆーん!ゆーん!ゆーん!ゆーん!ゆぶーん!」 読経を終えると、僧侶は全力で木魚とおりんを叩き潰した。瀕死の状態でゆーゆーと唸るだけの二匹。 「ま゛り゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 「「「あ゛か゛ち゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!」」」 正気に戻った線香立と火立と数珠が叫ぶ。 僧侶は大喝すると数珠を引き千切り、線香立に投げ込んだ。 「れ゛い゛む゛の゛あ゛か゛ち゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!」 次いで蝋燭立てと砕け散ったおりんも線香立てに入れ、木魚を傍によせると上から油を掛けた。 「「「も゛っ゛と゛ゆ゛っ゛く゛り゛し゛た゛か゛っ゛た゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」」」 炎の中断末魔の叫びを上げ、ゆっくり一家は全滅した。火は全てを浄化する。 燃え盛る炎を前に僧侶は合掌した。眼前のゆっくりにではなく霊前に捧げた合掌である。 肩で息をし汗にまみれた僧侶の顔は達成感に充ち満ちていた。 鎮火され清められた小机に、新たなゆっくり一家が運ばれてきた。先程の惨状にガタガタと震えている。 「おじいさん!みょんはなにも悪いことしてないよ!ゆっくりはなしてね!」 「わからないよ!わからないよ!」 僧侶は壇上の小刀を取り上げると、親みょんと親ちぇんの頭部を横から綺麗に切り取った。 「み゛ょ゛ん゛っ゛!?」 「わ゛か゛ら゛っ゛!?」 僧侶は子供も全員を同じようにした後、親の餡子を少し取り捨て、中に油を染み込ませ火を付けた。 「み゛ょ゛お゛お゛お゛お゛お゛っ゛!?みょっみょっみょっみょっ…」 「わかっわかっわかっわかっ…」 「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!ゆ゛っ゛!?」 僧侶は子ゆっくりの餡子を掴み、二体の香炉と化した親ゆっくりの頭に散らした。 満足げに頷くと立ち上がって、参列者に焼香を促す。 「ゆっゆっゆっゆっゆっ。」 次々に餡子を取られて行く子ゆっくりは白目を剥いて痙攣するばかりである。 親ゆっくりの二匹は子供達を、炎の熱さに苦しみながら「ゆふーゆふー」と見つめている。 焼香が終わる頃には子供達は全匹絶命していた。僧侶は残骸を香炉に載せると、やはり油を掛けた。 「わ゛か゛ら゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!?」 「な゛に゛か゛し゛た゛か゛っ゛た゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!?」 二匹は炎の中で崇高な生涯を閉じた。 役目を終えた僧侶が退席すると出棺の準備が始まった。 棺を降ろし、皆涙ながらに仏との最後の対面をする。 「「「ここはゆっくりできないよ!ゆっくり出してね!」」」 棺の中にはゆっくりが敷き詰められ呻いていた。それは透明な箱に入っていたゆっくりたちである。 虐待し損ねたゆっくりを一緒に送り、故人があの世で虐待出来るようにとの心遣いである。 さらに参列者は棺の中へ、次々とゆっくりを足していった。 「「「おもいよ!ゆっくりとってね!」」」 棺は仏の顔以外を除いてゆっくりで敷き詰められ、蓋が閉じられた。 「さいきょ!?さいきょおーっ!?」 「くろまっ!くろまくーっ!」 凍らせたゆっくりちるのとゆっくりれてぃを用いて釘打ちがなされた。 釘を二発打つ度にちるのもれてぃも砕け散ったが、直ぐさま代えが用意された。 併せて五十匹程砕けたところで棺は完全に閉じられた。 「「「うっうーっ!うあうあ!」」」 別室に閉じ込められていた沢山のれみりゃが連れられてきた。 それを見て祭壇のゆっくりが悲鳴を上げる。 「うー?うーうー♪たーべちゃうぞー!」 れみりゃたちはゆっくりを見ると喜び勇んで獲物に飛び掛かろうとした。 参列者はれみりゃに蹴りを加える。 「うー!いだいー!」 転んで泣き叫ぶれみりゃだが、髪を掴まれ引き起こされた。掴んだ者がれみりゃに何事か語りかける。 「うー!うー!」 ぶんぶんと首を振るれみりゃたちは、別の人間が自分の子供を抱えてやってくると顔を強張らせた。参列者はれみりゃたちに何か囁く。 「いやだー!いやだー!」 れみりゃは泣きながら棺の周りに集まり、持ち上げようとする。 「うー!」 重いという意思表示なのか、首を振るれみりゃたち。 「うぁー!」 男が一匹の子れみりゃを握りつぶした。たちまち餡を吐き出して絶命する。 「あ゛あ゛ー!れみりゃのあかちゃんがー!」 男は駆け寄ろうとする母れみりゃの足を払う。転がったそれに耳打ちする。 「は゛い゛ー!や゛り゛ま゛す゛ー!」 れみりゃたちは必死になって棺を抱え、外に向かって運び始めた。 祭壇のゆっくりたちは天敵がいなくなって安堵の表情になる。 参列者達は各々、そのゆっくりを抱えていった。 長い葬列を見詰める二つの人影があった。暇潰しに見に来たものの、部外者の遠慮からか遠巻きに眺めているだけだ。 時折一人が列に近付こうとし、別の一人に押し止められている様に見えた。 葬列は粛々と歩んでいる。 先頭を進むのは棺と、棺を運ぶれみりゃ、周りを囲む男達。その後にゆっくりを抱えた参列者達が続いた。 「もういやだー!ぷりん食べるー!さくやー!」 疲れ切って道に座り込んだれみりゃは、直ぐに子供を潰された。泣き叫びながらもあわてて棺を持ち直す。 子を失っても言う事を聞かないれみりゃは頭を潰され息絶えた。 れみりゃの抜けた穴は新たなれみりゃによって補われ、棺は無事に目的地に辿り着いた。 そこは集落の外れにある、小さな丘だった。 既に準備は出来ており、一方を除いて方形に木が組まれてあった。 れみりゃが抱えた棺を納めると、直ぐに木材で塞がれた。 「「「!せ゛ま゛い゛ー!た゛し゛て゛ー!さ゛く゛や゛ー!」」」 木材に閉じ込められたれみりゃが口々に叫ぶ中、皆は目を閉じ、故人に最後の別れを告げた。 数人の男がゆっくりと木材に油を掛け回し、最後に代表の隣人が点火した。 「「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛つ゛い゛ー!あ゛つ゛い゛ー!あ゛つ゛い゛ー!あ゛つ゛い゛ー!あ゛つ゛い゛ー!」」」 れみりゃたちの絶叫が響く中、参列者は皆等しく涙を流していた。言うまでもなく虐待お兄さんに思いを馳せているのである。 手の中でガタガタ震えていた一匹のゆっくりれいむが声を上げた。 「ゆっくりはなしてね!ここはゆっくり出来ないよ!もうおうち帰る!」 即座にれいむは炎の中に投げ込まれた。 「ゆっ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛つ゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 それを切っ掛けに、参列者は抱えたゆっくりを尽く火中に投じていった。 「や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛え゛!」 「ゆ゛っ゛く゛り゛て゛き゛な゛い゛ん゛た゛せ゛え゛え゛え゛え゛え゛!」 「ま゛り゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛さ゛い゛こ゛に゛ひ゛と゛つ゛に゛な゛ろ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 「む゛き゛ゅ゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!」 「さ゛く゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 「お゛せ゛う゛さ゛ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 「し゛ゃ゛お゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!」 「こ゛ほ゛ね゛え゛え゛え゛え゛え゛!」 「ち゛ん゛ほ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 「そ゛う゛な゛の゛か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 「さ゛い゛き゛ょ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 「く゛ろ゛ま゛く゛う゛う゛う゛う゛う゛!」 「す゛き゛ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 「て゛ん゛こ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 「わ゛か゛ら゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 「ち゛ん゛ち゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!」 「あ゛つ゛い゛さ゛す゛か゛ほ゛の゛お゛あ゛つ゛い゛い゛い゛い゛い゛!」 「き゛も゛ち゛い゛い゛い゛い゛い゛!」 テンションの上がってきた参列者は次々にゆっくりを投げ込んでゆく。 手持ちのゆっくりを投げると、皆は列後方に付いてきた数台の大八車に我先にと群がり、積み上げられたゆっくりを掴んでは駆け戻っていった。 その顔はまるで虐待お兄さんが乗り移ったかのよう。 ゆっくりれいむもゆっくりまりさも、その他全ての種が炎に包まれた。 ゆっくりたちの絶叫の中、参列者は思い思いに読経を始めた。 虐待お兄さんの霊が慰められるように。あの世でもゆっくり虐待出来るように。 騒霊の大合葬もかくやと思われる程の読経は、遠く里にまで響いたという。 その有様を遠巻きに眺めていた二人。そのうち隣に向けて日傘を掲げていた一人が地に倒れ伏した。 れみりゃたちが焼かれる光景に耐えきれず気を失ったのである。 レミリアは、倒れた咲夜にも、体を焼く日差しにも気付かず、「人間って怖い」とガタガタ震えていた。 By GTO このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2164.html
「一匹のゆっくりが発情していた。2」 1をみてね! http //thewaterducts.sakura.ne.jp/cgi-bin/up/src/fuku3162.txt ※だんだん壊れていきます、危険を感じたら閉じてください どじゃぁああああ どじゃあああああ 春競馬から帰って来たお兄さんは、部屋に散らばったガラクタやら 飼いありすが一生懸命小さな口で組み上げたベッドだったものを片足で退(の)かしていた しばらくして残骸の中から金髪の生首を見つけると 期限切れのオレンジジュースがぶ飲みさせ 倒壊によって傷つきカスタードが漏れている箇所を さっきセブンイレブンで買って来た速乾じゃない方のアロンアルファで塞いだ 役目が終わった"まりさ"を洗って元の化粧箱に戻すと 敷き詰めておいたサランラップを畳からはがして水色の生ゴミ袋に投入し ずり落とされた古いカーテンをきちんとたたんで新品の白いレースで窓を飾った ありすを抱えて部屋を出ると、風呂場に腰掛けてシャワーからぬるま湯を出し ノミとりシャンプーをぶっかけて、髪の毛やらナニやらを油分のべたべたを汚れ共にオサラバさせた ふやける前に髪の毛をまとめて握り、よく振って水切りをしてからタオルで全体を拭いた そして先ほど取り替えたばかりのカーテンがひらひらとそよぐ窓の日向に設置した 気だるい一仕事終えて嘆息をつくと 尻ポケットに差していた競馬新聞を広げて、アレが乾くのを待った そろそろ太陽が南中を過ぎて空がオレンジ色になる頃 「…ゅ………ゆ…………おにいさん! ありすは あかちゃんをつくらないと いけないのよ!」 カっと目を見開いて、鶏のように予(あらかじ)め決められた鳴き声を発すると お兄さんは 出来たてありすを小脇に抱えると、おうちの戸締りをして町へ出た ここはゆっくり専門のペットショップ 野良生活で捕まえられて、厳しく調教された安い品種から 有名ブリーダーによって育成された見た目も頭もいい高級品も揃えたチェーン店だ そんなショーケースが並ぶ一つの箱に、子れいむがいた 「…ゆ!…ゆっくりしていってね!」 飼いありすと比べれば大きさは両手の人差し指と親指で描いたわっかほどしかない しかし黒髪のツヤ、肌のもちもち感、透き通った声色 文字通り饅頭程度の値段で売られている他の商品とは一線を駕している、血統書?ランクのれいむ種だ 子れいむの姉妹は既にセレブの奥様方に貰われて行ったのか 贅沢な暮らしと過保護に包まれているだろう今はいない姉達の事を子れいむは考えていた 赤ゆっくりの頃から、ゆっくりの意思を通したまま人間社会で生きるための知識 同様にゆっくりとしての己の生態から種族の保存方法まで 普通の大人ゆっくりも敵(かな)わない、英才教育を受けている 末っ子であるれいむは店頭に並ぶまでの間 厳しい基本教育を学びつつ怪我や病気に耐えられる子ゆっくりサイズに成長して、やっと顔を出せたのだ 「ゆっくりしていってね! れいみゅは れいみゅだよ!」 まだ舌足らずな子れいむだが 老若男女のお客さんが自分のショーケースを覗き込んだら、お決まりの挨拶と自己紹介をする 箱の外では簡易的に作られたプラスチックの柵の中で 子供が子ゆっくりを抱き抱えてはニコニコしてたり ケースから一時的に出して遊ばしている子ゆっくり同士が追いかけっこしていたりなど 微笑ましいふれあいコーナーとなっている 子供に抱かれて すやすやと寝ている自分と同じサイズのゆっくりを見て 子れいむはひとしきり羨ましがると、早く優しい飼い主と出会わないかな?とウキウキしていた お兄さんがペットショップの自動ドアをくぐると 見たこともない種類のゆっくりや、いろんなグッズが目に入ってきた 「ゆぅ!? まりさだわ! れいむだわ! わたしよりは かわいくないけど とかいはの ありすもいるわ!」 腕の中で騒ぎ立てる自分の飼いありすの舌を びーっと伸ばしては離し 勢いよく元に戻るベロで口の中をパチンと鳴らしては涙を浮かべるありすに満足すると、ゆっくり達のショーケースの前に立った 「ゆっくりしていくんだぜ! まりさは まわりのゆっくり なんかより つよくて すごいんだぜ!」 「むっきゅーん! ちからもちしか のうのない まりさより ぱちぇのほうが やくにたつわよ!」 「ゆゆ!? れいむは いちばん かわいいんだよ! だから おかしをまいにちくれるなら けらいにしてもいいよ!」 「ちーんぽ! ばぎなー! くろてぃくびー!」 「わかるよー! おにいさんは ちぇんを かいに きたんだね! さっさと こない おにいさんは わるいひとだね わかるよー!」 子供のお小遣いで買えるような下品なゆっくりは流すように見て お兄さんはパソコンが買えてしまう価格の辺りで、ゆっくり達を見比べていった 「ゆっくりしていってね! れいみゅだよ! よろちくね!」 綺麗で礼儀正しい子れいむが挨拶をする 「ありすは ありすよ! ありすの つぎくらいに きれいな れいむね!」 ありすのお眼鏡にもかなうような利口そうな子れいむだ お兄さんは財布を取り出すと、競馬で手に入れたあぶく銭から数十枚ほど抜き取ってカウンターへ行った なにやら店員のお姉さんと話しこんでいるが、むつかしい事は飼いありすにはさっぱりだったので 30秒も立てば目に付くものを自分の美貌と比較しては、貶(けな)してぎゃあぎゃあ騒ぎ始めた 髪の毛を一本ずつ抜くと言う私刑が、店員のお姉さんから見えないところで実地されると "お客様用お預かり"と書かれた柵の中に飼いありすはボテっと置かれた 「おにーさんたら! ありすは【まだいちども すっきりしたことが ない】のに あの おねーさんに しvたvごvこvろv でもあるのかしら! ぷんぷんだわ!」 お姉さんがさっきの子れいむを取りに バックヤードからショーケースに向かうのを確認すると スニーカーを片方だけ脱ぎ、マツザカも真っ青なフォークボールの靴が、飼いありすの口にボカァ!っと収まった ふごふご言う声を堪能しつつスタスタ歩いて スニーカーを取り返すと 元のカウンターに戻ったお兄さんは飼いありすを目で殺した 「…」 大人しくなったありすは、辺りをキョロキョロと見回すが 預かり用の柵なので怪我の元になるかもしれない玩具もなく 冷たいフローリングとプラスチックの柵があるだけだ 高さは50cmにも満たないが、成体のありすでは無傷で飛び越えられるものではない 体当たりをしたとしても柵は一周しており、つなぎ目が緩んで取れない限り出る事は出来ない "よぼうせっしゅ"とか"ほけんりょう"とか聞きなれない単語を さっきの子れいむを持っている店員さんとお兄さんが話しているが 特にやることもないので、ころころと飼いありすは転がっていた 「なによ おにいさんたら! ありすの ぱーとなーを みつけにきて くれたんじゃ なかったのかしら!」 ぶつくさ毒ついているとお姉さんがやってきて "あいしょう"とか自分も聞いた事もあるような言葉を耳にすると 小さい子れいむは 飼いありすの前に置かれた 頭の上ではお兄さんと店員のお姉さんが話しているが、詳しい会話の意味はわからない 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 とりあえずありすは挨拶を返すと子れいむに近寄った 「ありすよ! よろしくね! あなたは なかなか きれいで みどころがあるわ!」 「れいみゅだよ! ありしゅ おねーちゃん よろちくね!」 子れいむのもちもちとした肌が気に入ったので すりすりしてたら 「ゆゆ! おねーちゃん くしゅぐったいよ!」 「どう? せれぶな ありすの ほっぺたは ひあろるさんが しゃねるで にょうそなのよ!」 その光景に喜ぶお姉さんに お兄さんはお辞儀をすると会計を済まして ママチャリの前カゴに飼いありすを突っ込み おぶいヒモで固定された子れいむを胸の前に下げて帰った 子れいむはお兄さんの胸の中があんまりに気持ちよくて寝てしまい むにゃむにゃと起きたら六畳のたたみ部屋にいた 「ゆー! ゆっくち ねむったよ! ここが れいみゅの あたらしい おうちだね!」 きょろきょろと見渡すと、とっても綺麗な部屋で 今まで見たことない玩具がたくさん隅に並んでいた 赤ちゃんの頃に教えられた通りの、人間が住んでいるお部屋 だいたいの物の機能とルールを思い出していると お店で会った成体のありすが近寄ってきた 「ありしゅ おねーちゃん! きょうから いっちょだね! れいみゅと なかよくしてね!」 子れいむはショーケースの中で もし一匹だけで貰われてしまったら ご飯や玩具には不自由しないだろうけど、一人はちょっと寂しいな…と思っていた しかし新しいおうちと共に、新しい家族も手に入れられ 一緒にお風呂で はしゃいだり、山というものへピクニックに行ったりする事を想像して胸が躍(おど)った さっそく姉とも言える飼いありすと、打ち解けようとしたのだが 「れいみゅは まだ おにーさんに もらわれた びゃかりだから ゆっくちできないことを ちたら ちゅういちてね!」 「…」 「がんばって がんばって おぼえるかりゃ れいみゅを きらいに ならないでね!」 「…」 「れいみゅは おねーちゃんと ゆっくちするのが たのしみだよ!」 「…」 「こんな ゆっくりのできるところで れいみゅは しあわs――――――――――――――― 「れいむぅううううううううううううう! かああああいいいいわあああああああ! しゅべしゅべのおはだわああああ!!!!!」 「おね、おねーちゃ―――― 「ちいさな おりぼんが たまらないわよぉおおおおおお! おめめも きらきらなのぉおおおおおおお!!!」 「ど、どしたn――――― 「しんぼうたまらないわぁぁああああああ! さっそく あかちゃん つくりましょうねぇえええええええ!!!!!!!!」 「なにいってr―― がばぁあああああああああああああああああ 自分の体の数倍はある 成体の飼いありすに正面から圧(の)し掛かられ 子れいむは 畳とありすに挟まれて動けなくなった 触れんとばかりに近づいている口からは 飼いありすの舌が伸び、子れいむの頬やら舌やら舐めまくっている 得体の知れない怪物に襲われているように感じた子れいむは、今までを振り返った 自分はれいむ 誇れる親から生まれた優れた子供だ 姉達は素晴らしい風格を備えた人間に貰われて行った 当たり前だ 自分達は野良とは違う 馬鹿な事をして罰せられることもなく 寒くてひもじい森で暮らすこともない 優しそうなお兄さんに貰われた 自分は人間のお金という単位でとても価値があるものだとう すなわち優れた人間でないと れいむを買うことは出来ないのだ 優れた人間だから、優れたゆっくりを買っている だからこのありすは 素晴らしいゆっくりなのだ 「はじめてよね? はじめてなのよね!? ありすが てとり あしとり こしとり おしえてあげるわぁぁああああ!!!!!」 ありすといえば理性的で、ぱちぇと共に並ぶ知性に優れたゆっくりだ よく都会派、都会派と言ってるが、高貴で優雅なるものはそうあるべきであるという意味に違いない 「うっほぉおおおお ありすの ぺにぺにも ごあいさつが したいらしいわよょおおおお! こんなになっちゃって はずかしいぃわぁあああ!!!!」 このお兄さんの家の先輩であるありすは きっとれいむにいろんな事を教えてくれるだろうと… 「な、な、なにちてるのぉおおおお!?!?!?!?」 「んふふふふふふふふ! んふふふふふふふふふふふふふ! どうしましょう じょうねつが ぼるけいのぉおおだわぁああああ!!!」 子れいむは、今まで教わった知識は何も役に立たなかった なんて可愛いれいむなのだろう あのまりさに比べてなんていじらしいゆっくりなのだ あのまりさ? ありすは初めてすっきりしようとしているのに何と比べているのだろう 飼いありすは 何かを思い出しかけていたが、知性の大半は下餡部に奪われているので むつかしい事に思考をめぐらせる事は放棄した 「あらぁああ こんなに でろでろにして れいむも じゅんび おっけぇええ なのねぇえええ!!!!」 「おねーちゃん! みゃ まっt― 子れいむが発情したように見えているのは ありすが勝手にべろべろ舐めたり 体を潰しているから紅潮しているんだが そんな講釈など今のありすには関係ない こどもがほしい あかちゃんがほしい だから すっきりする おk 難しい倫理など、彼女のすっきりの前には、うんうんにも等しく無価値なものだ 今のありすにとっての最優先事項は、ぺにぺにを達せられる至高のまむまむと交わる そして赤ちゃんを作る! 「…おねーちゃん! …どうちたの! れいみゅ…が くる…しいよ! ゆっくち…ちないでやめて…ね!」 「んふー んふー れれれれいむむむむむ」 「こんなこと…ちたく…ないよ! すっきりは…おとなに…ならないと…だめ…なんだよ!」 「おとなぁ? おとな なのねぇえ! ありすが おとなの おんなに してあげるわぁああ! れいむの みじゅくな ばでぃが そそるのぉおおお!!!!」 駄目だこいつ早くなんとかしないと、子れいむは素直に思った つい数時間前まで尊敬するべきありすだった気がしたのだが どうも勘違いらしい そういえばどうしてこんなお部屋にいるのだろう れいむは素晴らしい飼い主に出会うために 風さんが熱くも寒くもない快適なゆっくりプレイスで、甘えさせてくれるお姉さんがいるショーケースにいるはずだ こんな所で、変態をかまっている暇をないのだ 「れいみゅは ゆっくちするよ…れいみゅは ゆっくちするよ…れいみゅは ゆっくちするよ…」 にゅるん 瞳から光が消えていた子れいむだが転機が訪れた ありすから放たれている膨大な粘液が、肌を滑らせ抜け出すことが出来たのだ あわてて畳とありすのサンドイッチから脱出すると 「もおおおおおうぅぅぅぅ いゃぁあああああ おうち かえゆ!!!!ゆわぁああああんんんん!!!」 今まで耐えていた辛い事、びっくりした事、いろんな我慢していた事が爆発して子れいむは滝の涙を流し号泣した もう背伸びをした子れいむはそこにおらず、ただの大きい赤ちゃんれいむがいるだけだ 「おうちは ここよぉお! ありすと すえながく ゆっくりしましょうねぇええ!!!!」 「いやぁあああああ! ありしゅなんかと ゆっくちできなぃいいいいい!!!!」 必死に逃げる子れいむだが 粘液でぬたぬたにされた体では上手く跳ねることも出来ず あっという間に部屋の隅に追いやられた 下は畳の地面 左は壁 右も壁 前は変態ありす 残った天井を見ようとしたら、見たことのない物体で視界を塞がれた 「ああぁぁぁあ! れいむは そんなことまで してくれるのねぇええ!! あい! あいなのねぇええ!!!」 ギンギンのぺにぺにを押し付けられ 先走っているカスタードの香りが子れいむの嗅覚を犯す 「にゃに こりぇえ!? にゃんにゃのおおお!? こんなの れいみゅは ちらないにょおおお!?!?!?!?」 無理もない、すっきりなど教えられても実際にしたことはないのだから しかも相手は自分より大きい成体で、さらに変態だ 「うぶな れいむに みせちゃったぁああ!! ありすの ぺにぺに みせちゃったあああ!!! あああああ!! もう たまらないわぁあああ!!」 未成熟な子供に、自分のぺにぺにをみせ怯えさせるという 未だかつてない恍惚感に襲われたありすは 更に肥大したぺにぺにを子れいむのほっぺに押しつけていく 「あついでしょおおおおお!? ありすのあいが まっかに もえあがっているのよぉおお!!!!」 「いゃああああ! へんにゃ にゅおいが ちゅるのぉお!!!」 実際は ただのカスタードなのだが 経験したことのない恐怖によって、子れいむの身に起こる全てを悪夢に変えている ありすは子れいむに押しつけていたぺにぺにごと、すりすりをはじめた こんなものは交尾でもない、ただ柔らかく弾力のある子れいむにモノを擦っているだけだ 「んふっ んふっ んふっ んふふっ! んふふぅ! んほほほほ!」 加速するすりすりは 子れいむの頬を真っ赤に腫れ上がらせ 変態ありすは だらしなく空いた口からヨダレを垂れ流し 全身から汗を飛び散らせ、両目は焦点などないように意識の向こうを見ている 「や べべべ や べ でででぇ ゆっ ぐぐぐ ぢ ででで きな いいいい」 すりすりを超えた激しいシェイクによって 子れいむの姿はブレはじめている 「んふぅ! んふふぅ! れいむ! れいむぅ! ありすの じょうねつを かんじてぇぇえええ!!!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ」 「んほぉおおおおお!!!! しゅっきりぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいい☆☆☆☆☆☆!!!!」 子れいむは不自然に粘性を持ったカスタードに全身を包まれていた 「…」 カスタードは口にも流れ込んでいたが、気持ち悪いとも甘いとも言わず 甘気に埋もれて何もない壁を見つめていた 変態ありすは、子れいむを三角の隅へ向き直らせると 更に大きく覆いかぶさった 「…もう…やめ………ちぇ……………」 「れいむぅ…うふふふふ そろそろ こづくり しましょうねぇ」 そのまま脱力している子れいむをうつ伏せにさせると いまだ衰えていないぺにぺにを、子れいむのまだ機能していないまむまむにあてがった 「ゆぎぃいいいいいいいい!!! 」 「んんんんんんん! きうきうよ! れいむの まむまむは きうきうなのぉおおお!」 「なにぢでるのぉおお!!! もう ごんなごと やべでぇよおおお!!!!」 発情もしていない子れいむに迎える準備などない ありすの普通以上の ぺにぺには 入るわけもなく 先端をちょっと入るだけで進むことが出来ない 「ゆぐっ ゆぐぐぐっ きうきうよ! まだ さっきぽ だけなのよぉおお!!」 「いじゃあああい いじゃぁあああああああいいいいいいい!!!!」 「ちからをぬいて でいぶぅぅううう ありすを うげどべでぇえええ!!!!」 「しゃけるぅぅうううう れいみゅの からだが しゃけるぅぅううう!!!!」 「でえいぶぅううう!!! でいぶぅううううう!!!!!! ありずの あがじゃんを つぐっでぇええええ!!!!!!! 「いやぁぁああああああ!!! れいみゅは あかぢゃん ぼじぐないのぉおおお!!!!!!」 「!!!!!!!!!!」 「!!!!!!!!!!」 五分ほど格闘した変態ありすは、汗も粘液も乾燥して表情すら乾いていた 「…」 「…い…いじゃいよ……ゆっぐ……ありじゅ………やべ……で………」 「なにこれ」 「…かえ…る……………れいみゅは……おうぢ………がえ……る………」 「なんなのこれ 」 「…ゅ……ゅ…」 「どうして ありすのぺにぺにが はいらなのぉおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」 「…」 「ぺにぺにが はいらないと あがじゃん づぐれないでしょうおおおおおお!!!!!」 「…」 「でいぶは なにを ぢでいるのおおお!!! ざっざと まむまむを ごっぢに むげなざいよぉおお!!!!」 「…」 「やぐだだだずぅううう!!!!! でいぶは やぐただずよぉおおおお!!!!」 「…」 「くずよ! でいぶは なんのいみぼない くずの がだまりなのよ!!!!!」 「…………………」 「まだ あの"まりさ"のほうが よがっだばよ! あの まむまむの にうにうがんも きうきうがんも ざいごうだったわぁあ!!!」 「………………………………」 「ばりざぁああ どごいっだのぉおお また こづぐり じまじょうよおおおおおおおおお!!!!! ばりざぁぁああ!!!!」 「…………………………………………………………」 遠ざかるありすの声が聞こえなくなると子れいむは考え始めた れいむはやくたたず れいむはこどもがつくれない れいむはきもちよくしてあげることはできない れいむはいきていてもなんのやくにもたたない れいむはいらないゆっくり かちのないゆっくり れいむはいらな れいむは れ 癇癪を起こして暴れているありすに潰されて、子れいむは考えることをやめた ★他の作品 ◆一匹のゆっくりを捕まえてきた。 「切り株に固定されたゆっくり、すこしずつ解体されていきます」 ※グロ注意 ※うんうん ( fuku2828.txt, fuku2830.txt, fuku2832.txt ) ◆一匹のゆっくりを捕まえてきた。外伝1 「新しい命が生まれた しかし巣に人間が来て………父の威厳が試されます」 ※うんうん ( fuku3012.txt ) ◆二匹のゆっくりを育ててみた。 「変わったらゆっくりに疲れます」 ※解体 ( fuku3045.txt, fuku3070.txt ) ◆一匹のゆっくりが発情していた。 ★準備中 ◆一匹のゆっくりに稼がせてみた。 「恩返しのつもりで働くれいむは騙されてしまいます…」 ◆一匹のゆっくりが生き残りたい。 「ゆっくりで一番恐ろしいものは何か…」 ◆一匹のゆっくりを捕まえてきた。第弐幕 【一匹○○シリーズの詳しいゆっくり生態】 「愛で愛でしい片親家庭の一人娘が、悪いゆっくりにさらわれて監禁される…」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2087.html
季節が冬から春に変わるころのこと 雪は溶け、地面からはちらほらと緑が芽生えはじめている 木々からは春のあたたかい日差しが木漏れ日となって地面に降り注ぐ そんな誰も近寄らない森の奥深く、ある閉ざされた大きな木のうろの中にゆっくりれいむの家族がいた 家族構成は、ゆっくりれいむの母親とゆっくりれいむの赤ちゃんが3匹、ゆっくりありすの赤ちゃんが2匹の6人家族である 赤ちゃん達はまだ産まれて間もないようで、一箇所に集まってすやすやと寝息をたてている その様子を見るかぎりどの子も健やかに産まれてきたようだ 子供達の天使の寝顔に笑顔をこぼす母れいむ その様子はとても幸せなゆっくりの一家そのものであった 「ゆっくりしていってね!」 早朝、巣の中に母れいむの大きい声が響く 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」 「ゆっきゅりしちぇいっちぇねー!」 母れいむの声に次々と目を覚ます子供達 今日も元気に挨拶を済ます 「ゆっ、みんなおきたね!それじゃぺろぺろするよ!」 そう言って赤ちゃんの身体を舐め始める母れいむ 「ぺーろ、ぺーろ」 「おきゃあしゃんくしゅぐったいよ!」 その行為にきゃっきゃと騒ぐ赤ちゃん達 その姿はどこか嬉しそうでもある 本来、ゆっくりは早朝水浴びする習性がある しかし赤ちゃん達がまだ生まれて間もない上に水場まで遠いため、こうやって母親が身体を舐めて綺麗にすることもあるという 「ゆ!ありちゅもぺろぺろするわ!」 母親の真似をしてお互いの身体をぺろぺろ舐めまわしはじめるゆっくりの赤ちゃん達 「すっきりしたね♪」 「ちゅっきりー♪」 身体の汚れをしっかり舐めとったゆっくり達は肌がぬらぬらとてかっている どのゆっくりも実に満足そうだ 身体の掃除が済んだ後は食事の時間になる 朝食は乾燥した雑草と干からびたバッタ これは越冬の時に溜め込んだ最後の食料だ 「むーしゃ、むーしゃ」 「ちあわしぇーっ」 目を輝かせて喜ぶゆっくりの赤ちゃん達 最後に越冬で余った食料を全部処分するべく、今日の朝ごはんはいつもより大目である 冬篭り中食料を尽きさせないように量をセーブしてた為、どの赤ちゃんもお腹を空かせている 必死にになって頬張るあまり、1匹のあかちゃんれいむが窒息しそうになってしまう 母親にぽんぽんと背中を叩かれてなんとか切り抜けたものの、皆がそれを見て大笑い 恥ずかしそうに照れながらあかちゃんれいむもつられて笑う そんなとりとめも無い愉快なひとときが過ぎて行いった 全て食料を平らげた後は母れいむとお歌の練習だ 「ゆ~ゆ~♪」 「ゆゆゆ~ゆ~♪」 好き勝手思う存分と歌を歌うゆっくり一家 身体を揺すりながら声を上げる 「ゆっ、おかあしゃんとってもおじょうず!」 「おかあしゃんのおうたはすごくゆっきゅりできるね!」 「あかちゃんたちもとってもじょうずだよ!」 そんなやりとりを繰り返して間も無く 母親の子守唄を聞いているうちに眠たくなったのか、はてまた満腹になって眠たくなったのか ゆっくりの赤ちゃんは次々にお昼寝をはじめる 「ゆ~♪ゆー……」 全員が寝たことを確認すると、ゆっくりれいむは巣から飛び出していった 保存していた古い食料も全て無くなったため、狩りに出かける必要があったのだ たとえ春になったとはいえ、まだ幼い赤ちゃん達である 外の世界は危険が多いため、勝手に外に出ないようにこうやって寝かしつけてから狩りを始めるのだ 「ゆっくりいってきます!」 寝静まった巣に挨拶をして、母れいむはその日の狩りに出発していった 「ゆっ」 「ゆっきゅりちちぇいっちぇね!」 母れいむが狩りに出発してからどれほど時間が経っただろうか 一匹のあかちゃんありすが目を覚ました 他の姉妹達はどれもすやすやと寝息をたてている 「ゆっきゅりしずかにするよ!」 「そろーり、そろーり」 あかちゃんありすは姉妹達を起こさないようにゆっくり奥の部屋に向かう 奥の部屋の一画は赤ちゃん達の遊び場となっている 綺麗な石や不思議な形をした小枝などが並んでおり、赤ちゃん達は普段それをおもちゃにして遊んでいる いつもなら他の姉妹とおもちゃの取り合いになるところだが、今日はありすが独り占めだ 「ゆ♪ ゆ♪」 それからしばらくの間、あかちゃんありすは小石を蹴ったり枝をくわえたりして遊んでいた それから5分ほど経過したろうか 「ゆぅー…」 あかちゃんありすは時間が経つにつれてひとりで遊ぶのが退屈になってきたのだろう つまらなそうに小石を蹴っている ひとりで遊ぶのは至極つまらない しかし寝ている姉妹を起こしてしまうのは忍びない 巣の外にはくれぐれも出ないようにと母親から厳しく教えられている どうしたものか、と思いをめぐらせていたところ… ブルッ 突然の尿意があかちゃんありすを襲った 「ゆゆっ、ちーちーのへやにいきゅよ!」 蹴っていた小石を片付け、足早にトイレのある部屋へと向かうあかちゃんありす 「ちーちーのへや」とは人間でいうところのトイレにあたる ゆっくりは排尿と排便を行うことが知られている 余分に摂取した水分や古くなって痛んだ餡子を尿や便というカタチで排泄するのだ この際身体の中の不純物や毒素も一緒に体外に出すという 「ゆゆっ、ちーちーちゅるよ!」 部屋にたどり着いたあかちゃんありすは手早く身体を後ろに傾ける 「ありちゅ、ひとりでできるもん」 普段は母親についてもらって済ましているちーちーだが今日は母親の手助けは無い しかしいつもやってもらっている手順にならって排尿行為を行いはじめる 底部にある肛門がヒクヒクと動いたと思うと、そこから尿が放物線を描き吹き出てくる 「ちーちー」 シュワワ… 部屋に小さな水溜りが広がっていく 水溜りは黄ばんでおり、湯気がたっている むわっ、とむせ返るような甘い臭いが部屋に立ち込める 目をきらきらさせながら排尿行為を終えるあかちゃんありす ひとりでできた達成感も相まってか、その顔はとても輝いて見える 「ついでにうんうんもするよ!」 身体をさらにのけぞらせて尿道の下にある菊紋をあらわにする 「うーっ!」 そしてあかちゃんありすは強くいきみはじめる 「うう~…!」 プルプルと震える全身 やがて菊紋はミチミチと音をたてて広がっていき、内部から黒くかたまった餡子の塊が出てくる ニュチニュチ… 「ゆ゙~っ!……ゆふぅ~…」 排便も難無く終えるあかちゃんありす 「ゆゆっ!ちゅっきりー!」 ちーちーだけでなくうんうんもひとりで出来た、おかあさんが帰ってきたら報告しよう、きっと喜んでくれるに違いない 他の姉妹たちにも自慢できる そんなことを考えながら老廃物の前でにこにこと微笑む しかしここで問題が発生した いつもはちーちーやうんうんを済ました後、肛門を母親れいむに舐めて綺麗にしてもらっているのだが 今日は母親同伴ではないため、肛門を綺麗に拭くことができないのだ 「ゆ…ばっちいよ…」 あかちゃんありすはぬとぬとする底部の違和感に眉をひそめる 「ゆっ!」 すると、ひらめいた、とばかりに部屋の壁に向かって飛び跳ねていく そしておもむろに身体を後ろに倒すと、肛門がある場所を壁にすりつけはじめた 「す~り、す~り」 便や尿が付着した部分を壁にこすり付けて汚れを落とすと考えたのだ 次第に汚れは落ちて綺麗になっていく底部 「す~り、す~り…」 もうそろそろいいだろうか そんな事を思いはじめたそのとき、あかちゃんありすは言い様の無い違和感を感じた 底部を壁に擦り付ける刺激が、どことなく気分を高揚させる 後頭部がじわりと熱くなるような感覚 呼吸も次第に強まっていき、顔の紅潮と共に全身が汗ばんでくる 「ゆ、ゆ…!」 その行為に没頭しているうちに背筋がぞわぞわとする感覚がこみ上げてきた 「ゆゆ!?」 驚いて壁から離れるあかちゃんありす 「ふっ…ふっ…」 とにかく自分を落ち着かせようと努力するも、高まった動悸はおさまらない 今の感覚はなんだったんだろう 未知の感覚の前にたじろぎ、快感の先に達することは出来なかった 気持ちは良かったが、それが恥ずかしい行為であるということがなんとなく察知できた きょろきょろとあたりを見回すあかちゃんありす、よかった誰にも見られていないようである ほっとしたら今度は別な違和感を感じた 底部から長く伸びた突起が天に向かってそそり立っていることに気がついたのである ギンギンに膨張したそれはぺにぺに、つまり人間でいう陰茎だ 包皮がずるりと剥かれており、表面は体液でぬらぬらと輝き湯気立っている 真っ赤に充血したそれは、ありす種の白い絹のような肌にはとても似つかわしくない なによりその臭いだ、今まで嗅いだことのない異臭はおもわず自分で顔をしかめてしまうほどだ 謎の快感、突然の突起の出現 あかちゃんありすはただただ自分の身体の変化に驚く他なかった ──翌日の朝 「ゆっくりいってきます!」 今日も母れいむの挨拶が巣に響く 赤ちゃん達は完全にお昼寝中だ しかし、あのあかちゃんありすだけは別だった 母れいむが狩りに出て行くのを寝た振りをして待つ そうして、こっそりと玩具が置いてあるあの部屋に向かった 「ゆ…」 昨日のアレはなんだったんだろう 謎の突起も落ち着いたと同時に身体の中に納まっていったし 何よりもあの快感である あかちゃんありすはいつも遊んでいる小石をもってくると、それにのしかかりながら底部を擦りつけ始めた 「ゆっ…ゆっ…」 リズミカルに腰を振るあかちゃんありす 「ゆっ…ゆっ…」 しばらくすると、再びあの不思議な感覚が戻ってくるのを感じた ぺにぺにも白い肌の間からチロチロと顔を見せ始めた 「ゆっゆっ」 じわじわとこみ上げる快感に夢中になって腰を振るあかちゃんありす もっと もっともっと もっともっともっと どれほどその行為を続けただろうか 突然背筋がぞくぞくとしはじめた 「ゆゆゆっ」 行為は止まらない ただひたすらに小石に身体を擦り付ける 小石はあかちゃんありすの体液でヌルヌルになっており、それが潤滑油となってさらに快感を高めていく すると、今までに無い快感の波があかちゃんありすを襲った 「ゆっ───!」 ビクビクッ 「いいいいぃっ゙!!」 頭を突き抜けるような快感、凄まじいほどの幸福感 おいしいご飯を食べても、どれだけゆっくりお昼寝しても これほどの幸せな快感は今まで体感したことが無かった 「…ッ!!…ッ!!」 体をビクビクと痙攣させながら快感を貪るあかちゃんありす だらしなく涎を垂らし、眼球が裏返るほど白目を剥いている 「ふっ…ふっ…」 ぐったりと倒れこみ次第に落ち着いていく これはすごい すごい遊びをみつけてしまった あかちゃんありすは自慰行為を覚えてしまったのだ それからというもの、あかちゃんありすの生活は今までとまったく変わったものになった 皆が寝静まった昼、夜ともに自慰行為にふけり 寝る間も惜しみ、皆の目を盗んでオナニーを続けたのだ また、自慰行為の内容もより過激なものになっていった 底部をこすりつけるだけでは飽き足らずに、勃起したぺにぺにを柔らかい葉っぱに押し付けて刺激したり 反り返ったぺにぺにを自分の舌で刺激したりするようになった まだ身体の成長が未発達なために精液が出ることは無いのだが 直接陰部に刺激を与えるのは目の前が真っ白になるほど気持ちの良いものであった 「ふっふっ」 そして今日も声を殺しながら 日々の行為の末にイカ臭く成り果てた小石を相手に自慰行為に倒錯していた 母親は狩り、姉妹は昼寝、絶好の自慰行為の時間 ……のはずだった 「ゆゆー?ありしゅ、なにちてるにょ?」 「ゆ!?」 激しくガタガタ音をたてるあまり、一匹のあかちゃんれいむが目を覚ましてしまったのだ 行為を見られた 恥ずかしいところを見られた 顔を真っ赤にして汗をたらすあかちゃんありす 「ゆ…、こ、これはにぇ…」 「これは……しゅっきゅりあしょびだよ!」 とりあえず適当な嘘でごまかそうと取り繕ってみる 「ゆっきゅりあしょび~?」 首をかしげるあかちゃんれいむ どうやら嘘は成功のようだ 「そーだよ、これはしゅっきりあそびだよ…」 「とってもしゅっきりできるのよ」 すっきりできるという言葉にあかちゃんれいむは思わず目を輝かせる 「しゅごい!れいみゅにもおちえて!」 「ゆ、わかったわ!」 姉妹にくっついて底部をすり合わせ始めるあかちゃんありすとれいむ 「ゆきゅ、くしゅぐったいよ!」 きゃっきゃとはしゃぐあかちゃんれいむであったが、次第に振動が増していくにつれおとなしくなる 「ゆっ…ゆっ…」 あかちゃんありすは、あかちゃんれいむの底部からぬらぬらとした液体が滴るのを見た れいむも気持ちよくなっているんだ… 少し嬉しい気になって行為を続行するあかちゃんありす 「なんだかきもちいよ…」 あかちゃんれいむもだらしなく涎を垂らして快感に身を任せ始める あかちゃんありすは、あかちゃんれいむの底部から勃起したぺにぺにに顔を近づけて臭いを嗅ぐ 自分と同じむわっとした臭いがする、でも嫌じゃない サイズはありすのよりも若干小さいそれを、ありすは口に含んで吸い始めた 「ゆああっゆうああ」 体をくねらせて快感を貪るあかちゃんれいむ すると、突然あかちゃんありすのなかの何かがうずきはじめた 自分の欲望を抑えきれず、あかちゃんれいむの後ろから思い切りのしかかる そして完全に勃起したぺにぺにをあかちゃんれいむの後ろからこすりつけはじめた 自分のぺにぺにから溢れる愛液とれいむのまむまむから溢れる愛液が潤滑油となって気持ち良い 「ゆふっゆふっ」 そうしてあかちゃんありすは 無意識のうちに あかちゃんれいむのまむまむに 自分のぺにぺにをすべりこませた 「ゆっ!」 突然の違和感に驚くあかちゃんれいむ それもそのはず、自分の体内に姉妹の勃起したぺにぺにが挿入されているのだ まむまむの中でビクビクと激しく動くありすのぺにぺに ありすは頭の中が真っ白になり、本能のままにヘコヘコと腰を振りまくった 「ゆぅ~っ!なんだかへんだよぉ~っ!」 あかちゃんれいむはこみ上げる快感に動揺を隠せない ただ、なんとなく自分がやってはいけないような遊びをしていることに感付きはじめた そのどれほどヘコヘコし続けただろうか 二匹の下には水溜りができており、にちゃにちゃと凄い音を立てている そんな中、ゆっくりれいむにも絶頂の時が訪れようとしていた こみ上げる快感に突然不安になってくる 自分が壊れてしまいそうな感覚 「ゆうっー!ゆぅっー!!こあいよ!や゙めでよう!」 必死に行為の中断を叫ぶあかちゃんれいむ あかちゃんありすにはこれが理解できなかった なんで気持ち良いのにやめろというのか、気持ちが良いくせに 知らないからそういう言葉がでてくるのだ、一度やったら病み付きになるに違いない そう思い至ったあかちゃんありすは、さらにヘコヘコの速度を上げていった 「ごあいよ!ごあいよ!おかあしゃーん!!」 「ぃぃ゙ぐゥぅうッ!!」 二人の絶頂は同時だった 「ィ゙イッ! ン゙イ゙イ゙ッ!!」 「んンんァあ゙あ゙っ」 目の前が真っ白になるほどの感覚につつまれたゆっくりれいむ 意識は完全にとんでいるのだろう 「イ゙ヒッ…イ゙ヒッ…」 と喉で呼吸をしながらその場で盛大に失禁している 対するありすはいつもより刺激は大きかったものの慣れっ子である 満足そうな顔でれいむの隣に崩れ落ちた 仰向けに横になりながら、その部屋の入り口にふと目をやる ──すると 「なに…してるの…?」 早く狩りから帰宅したのだろう 母れいむがくわえた餌を落としながら二匹を見ていたのだ 「なに…してるの…!!」 見られた… あかちゃんありすは自分の中の何かが崩れていくのを感じていた ~家族愛~END 俺は病気なんですね、わかるよー。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3428.html
「へいへい、来週の日曜日ね。分かった、準備しとくから」 と言って俺は電話を切った。さて…準備準備っと…。 ゴソゴソ… よし、道具は揃った。久々だから体がなまってるけど大丈夫かな。ちょっと外出るか。 ブンッブンッブンッ ん…まてよ。アレをああしたら…。そうか、そういうの良いな。うん。いいかもしれない。 『ゆっくり練習』 軽トラを走らせて十分後に森へ着いた。荷台には加工所特性の透明な箱が2つある。結構大きめだ。後はこの籠を背負ってっと…。 あ、自己紹介が遅れたね。ハジメマシテ。虐待お兄ちゃんです。ペコリ。何をしているかって?ちょいと今からゆっくり親子を集めるところさ。 親ゆっくりと子ゆっくり。赤ゆっくりはパスだ。この森に最近ゆっくりが住み着いたんでちょいと探せばすぐ集まるはずなんだが…。 「ゆっくりしていってね」 「お、ゆっくりゆっくり。君は奥さんとか子供はいるのかい?」 「れいむは1人だよ。でもこんd「じゃあ用はない」ゆべええええ。ふまないでええええええええ」 どうやら独身れいむだったようだ。独身には用は無いので踏み潰しといた。なかなか見つからないので叫んでみる。 「ゆっくりしていってねー!」 するとあちこちから 「「「「ゆっくりしていってね」」」」 いるじゃんいっぱい。 「お兄さんはゆっくりできる人?」 「ゆゆっ。お兄さん、おかし持ってないのかだぜ。まりさに渡すんだぜ」 早速これか。しかしそんなことは言わずにチョコレートを見せてやる。 「ゆゆ!それはチョコレートだね。はやくれいむにちょーだい」 「とかいはなありすにもちょーだいね」 結構食いついてきた。6匹ほどか。サイズは子ゆっくりといったところだ。 「まあ待て。これはね、ゆっくりとした親子にあげるために持ってきたんだよ」 「ゆゆ!まりさがいちばんゆっくりしているよ」 「とかいはなありすがいちばんにきまってるじゃない」 自分が一番ゆっくりしていると騒ぎ出した。 「今言ったでしょ。ゆっくりした親子にあげるって。君たちは子ゆっくりだね。お母さんは?妹とかいるの?」 「れいむのおかあさんはとってもゆっくりしてるよ。」 「まりさのいもうとはとってもゆっくりしたゆっくりなんだぜ」 「ありすのおかあさんはとってもとかいはなのよ」 どうやらこいつら全員親と妹がいるようだ。これはちょうどいい。 「じゃあお兄さんはここで待ってるからお母さんと妹を呼んできなさい」 「「「「「「ゆっくり呼んでくるね!!!」」」」」」 数十分後ゆっくり親子が隊列を組んでやってきた。 集まった集まった。親ゆっくりが20。ということは10組か。子供は……かなりいるな。100いくかな。赤ゆっくりまでいるわ。 「どう?おにいさん。れいむたちすごくゆっくりしてるでしょ」 ゆっくりしてるってどう意味だよと言いたいところだがさっさと済ませたいんで合わしとこう 「おお。みんなゆっくりしているね。じゃあみんなにチョコレートをあげよう。しかしここまで数が多いとここじゃ食べづらいね。 広いところに行こう。そこで食べるといい」 「「「「「ゆっくりりかいしたよ」」」」」 「じゃあついてきて」 軽トラを止めていた所までゆっくり達を移動させた。全部集まったのを確認してチョコレートをばら撒く。 「「「「むーしゃむーしゃ…しあわせえー!!」」」」 「「「おいしいよ、このあまあまとってもゆっくりしてるよ」」」 「おいちいよ。まりしゃちあわちぇえ」 「うっめ。これめっちゃうめ」 がっついてるがっついてる。もうちょっと綺麗に食べろよ。 さて…このチョコレートはただのチョコレートではない。実は睡眠薬を混ぜてある。 「なんだかねむくなってきたよ…ゆっくりねるy…zzzzzz」 「ゆぴーゆぴー」 「「「「「「ゆーゆーゆーzzzzz」」」」」」 全員寝てしまった。だらしなく涎垂らしてて気持ち悪いなあ…。だが今のうちにゆっくりを捕獲しとかないと。 1つの箱には親ゆっくりを入れる。20体となると大きめの箱でもぎゅうぎゅう詰めだ。結構無理矢理押し込んで蓋をしたが起きやしない。 もう1つの箱には子ゆっくりを。こちらはなんとか箱に収まった。赤ゆっくりは籠に入れとくか。数分後には全てのゆっくりが箱と籠の中だ。 「大漁大漁。さっさと帰って練習練習」 数十分後 場所は変わって俺の家の空き地だ。俺は準備を進めていた。親ゆっくりは家にあった箱を総動員して分配しておいた。親ゆっくりの入った箱はこっちに配置。 ここなら見やすいだろう。子ゆっくりの入った箱はこっちだ。ちなみに赤ゆっくりの入った籠は家の中だ。あれはいつか使わせてもらおう。 あとはこの鉄棒を土に刺してっと……これじゃちょっと不安だな。金槌で打って……。よし完成。これなら大丈夫。さてゆっくりはというと 「「「「「ゆぴーゆぴー」」」」」 「「「もうたべられないよー」」」 おうおう「しあわせー」そうな寝顔しちゃってさあ。ふふふ。では始めるか。 「さっさと起きな!!!!この饅頭共!!!」 「さっきからうるせえんだよ!!餓鬼が!!!!」 思いっきり箱を蹴飛ばした。蹴った衝撃で箱がひっくり返ったが傷は無い。流石加工所特製だ。 「ゆああああああ!!!!」 「なに?なにがおこったの??」 「ゆっぐりできなああああい」 「おねえええちゃあああんん。こわいよおおおお」 ゆっくり達が目を覚ました。全員が起きたのを確認してからこう言った。 「やあ。お目覚めかい。箱の中はどうかな?」 「ゆ…ここはどこ?」 「おかあさんは?おかあさんどこお?」 「ぜまいいいいい。れいぶつぶれるうう」 「まりざぢょっとそこどいてえ」 「れいむのいもうとがいないよ。どこいっだのおおお」 「ありすのとかいはなあかちゃんがいなあ"あ"い」 最初は訳が分からずおろおろしてたが自分が置かれている状況を知り色めき始めた。 「なんでれいむはこのなかにいるの?」 「せまいよぐるじいよお」 「ゆ!おにいさんがこのはこのなかにいれたんだね。ゆっくりだしてね!」 「ばかなじじいははやくここからだすんだぜ。あとおわびとしておかしをよこすんだぜ」 「おかあさんこんなじじいやっつけちゃえ」 「とかいはなありすにごはんもってきてね」 「はこからゆっくりだしてね。じじいははやくしんでね」 「ゆっくりできないじじいはしね」 威勢がいいねえ。これならやりがいがありそうだ。 「まずは君でいこう」 箱から取り出したのは子れいむだ。 「ゆゆっ。おそらをとんでるみたい」 「まりさもはやくだせええ!!」 「れいむのおぢびちゃんゆっくり逃げるんだよ!」 鉄棒の上に子れいむを乗せた。 「ゆ!あんよがいたいよ!!ゆっくりおろしてね」 どうやら鉄棒が底面に食い込んでいるようだ。 「じゃあそこから飛び降りてみれば?」 「ゆっくりおr…ゆあああああ!!!!こわいよおおお!!!!!」 子ゆっくりなら落ちても死にやしないだろうがゆっくりからすれば相当高いところなんだろう。落ちる心配は無いな。じゃ、やるか。 バットを持ち思いっきりスイィングした。 ブンッ!!!!!! パァァァーーーンン!!!! ……… …… べちっ!!!! 「ゆ?」 「おちびちゃんが消えたよ」 ゆっくり達は何が起こったのかわからない。 「あれを見てみろよ」 俺は塀を指差した。そこには子ゆっくりがへばり付いていた。目と口からは餡子が垂れている。ありゃ死んだな。 「ゆあ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!」 「どぼしてぞんなごどずるのおおおお!!!!!」 「もういやだあああ。おうちかえるうううう!!!」 「おねえぢゃああああああん!!!!!!」 ゆっくり達が騒ぎ出した。俺は塀に付いている饅頭を剥がしそれを子れいむの親ゆっくりらしきが入ってる箱に投げ入れた。 「ゆびゃ"ぁ"ぁ"!!! 」 「でいぶのおぢびぢゃんがああああああああ!!!!!」 「ゆ"っぐりじでね!ゆっぐり"い"い"い"!!!!!」 ビンゴ。こいつの親はこの箱で正解。親れいむがしきりに呼びかけてるが饅頭は答えない。 そう、これは野球のティーバッティングをボールをゆっくりに代えたものだ。子ゆっくりくらいが丁度いい大きさなので子ゆっくりを集めていたわけさ。 来週は試合だ。対戦相手はメンバー全員が愛でお兄さんのチーム…我らが虐待お兄さんズにとって特に負けるわけにいかない相手だ。 どーせ愛でチームはいつもの如く飼いゆっくりをベンチに勢揃いさせて応援させるんだろうな。不愉快極まりない。 「ゆっぐりごごがらだせええええええ」 「ゆっぐりできないじじいはじねえええええ」 「こわいよおおお。おがあざんだすげでえええ」 「いやだああああああ」 どうせ応援するならこんな風に声を上げてほしいものだ。 「じゃ、次いくよ」 今度は子まりさを箱から取り出した。 「いやだああ!!はなじでええ!!!ばりざじにだくなあ"あ"あ"いい!!!」 「でいぶのごどもをはなじでええええ!!!」 ほっとけほっとけ。さてと、帽子邪魔だな。ひょいっと。 「いやあああああ!!!!おぼうじざんどらないでえええええ!!!!ゆっぐりできなああいいい!!!!あんよもいだいよおお!!!」 鉄棒に子まりさを乗せたところでふといいことを思いついた。俺は脱がせた帽子を子まりさの頭に被せた。 「ゆぅーまりしゃのおぼうちさんもどってきたんだね。ゆっくりできるよおお」 自分がどーいう状況におかれてるのか忘れてるよ。さてと上手くいくかな。 ブン!!!!!!! ぴちっ!!!!!!! べちっ…… 「ゆ"…ゆ"…い…いだいよおおおおお」 子まりさは数十cm前に転がっていた。打ち損じでは無い…といいたい。 「ゆ"…ゆ"…ゆ"……ぼういやだああ…おうぢがえりだああいいい」 まだ打てそうなので子まりさを拾い上げ鉄棒に乗せる。 「いだいのいやだよお…おかーしゃんたすけてえ…」 親ゆっくりは口をパクパクしていた。 「ま…まりざ…あたまが…あたまが…」 「ゆ"…ゆ"…」 「えれえれえれ…」 「いやあああ…」 「どうしたの?みんな??」 子まりさは状況が分かっていない。 「お前自分の頭がどうなってるのか分からないのか?」 「ゆ…ぼっぼうしさんがないよお…。っ!!!ああああ!!!まりさのあたまがないよおおお!!!!!」 帽子だけをすっ飛ばそうとスイィングしたのだが頭頂部を掠ったみたいだ。上手くいかないもんだな。 「ちょっと味見させてよ」 子まりさの餡子を手ですくって舐めてみた。おお、これは甘い。 「ゆ…ゆ…ばりざのながみたべないでえええええ。かぎまぜないでえええええ」 「ばりざあ…」 「でいぶのおぢびぢゃんよりでいぶのぼうがおいじいよおおお。だがらばりざをだべないでええ」 練習再開するか。子まりさの頭部を見たところ切り口が上を向いている。 「あれえ…アッパースイングになってるなあ…修正しとこ。あ、まりさちゃん。今度は大丈夫だからねえ」 「だいじょうぶじゃなああいい!!!!」 アッパースイィングって力がない人には向いてないんだってさ。ダウンスイィングするつもりでバットを振ると丁度良い角度でボールを打てるんだって。 ブン!!!!! 「ゆ"…ゆ"がヴぁあ"あ"!!!!!!」 ナイスバッティング。塀に当たるどころか打った瞬間に弾けたよ。汚いはなb(ry 「あああ…」 「おにいざあああんごべんなざあああいいいい!!!ばりざあやばるがらごごがらだじでええ!!!」 「ごんなのどがいはじゃなああああいいいい!!」 「でいぶはどうなっでもいいがらおぢびぢゃんはにがじであげでええ!!」 いい声だ。こんな風に応援されちゃうと力がみなぎってくるぜ。今度は外角球のバッティングの確認だ。外角球は流し打つというのが俺の中のセオリー。 「ごっぢにごないでね!!…いやだああ!!」 今度は子れいむか。ひっくり返して乗せてみよう。 「あんごがあだまにだまるううう…ゆっぐりでぎなあいい」 そうなのかよ…まあいいや。それはまた今度虐待ネタに使わせてもらうわ。鉄棒からちょっと離れてから打つ。上手く流せればいいのだが。 ブン!!!!! 「ゆぎゃあああ!!!!」 ああ…ファールだなこりゃ。 「ゆ"ぐっ"……ゆ"…あ"… 」 子れいむというと体が4分の1程削れている。そうか、バットの先っぽで掠ったんだな。ちょっと修正しとこう。 一応子れいむは生きてるな。ピクピクと動いてるが直死ぬだろう。ほっとこう。実はこういったのが一番痛いんだろうねえ。 ブン!!!!! 「ゆげえ"え"え"!!!!」 カキーン!!!! カキーン!!!! ブン!!!!! 「ゆがヴぁああ!!!!」 カキーン!!!! カキーン!!!! パリーン!!!! 「やべえ俺んちのガラス割っちまった」 気を取り直して… ブン!!!! 「ぼうやだばヴぁあ!!!!」 ブン!!!!! 「ぐべえ"え"え"!!!!」 時たま硬球でも打ってたのだが誤って俺んちのガラス割っちまった。硬球だと高く上がるわ。ここでやるのはゆっくりだけでいい。あまり高く飛ばないし。 ああそうだ。俺は一応投手だったんだ。ピッチングも練習しとこう。ピッチングもこれで練習できるよな。 手頃な大きさのは…あ、これがいい。俺が取り出したのはありすだ。形もいい具合に丸っこい。ちょっと軽いけど。 「やべでね!!あでぃずはどがいはなのよ!!!!おねがいだがらゆるじでええ」 俺は思い切り振りかぶって…投げた。 ヒュン!!!! 「……ゆっ? ゆ"びぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!!!!」 バチーンッ!!!!!!! 子ありすは塀に思いっきりキスをしていた。衝撃的なふぁーすとちゅっちゅだこと。どさっ…と子ありすは落ちていった。 俺は子ありすの様子を見に行った。ちょんちょんと指で突付いたが反応が無い。 「これは…見事なデスマスクだな」 子ありすは顔面からぶつかったせいで歯が全て粉砕しており目も両方とも潰れてどろっとした液体が垂れていた。 「ありずのどがいはなごどもがあああああ!!!!」 こいつの親だな。喚いてうるさいので子ありすを顔面から親ありすが入ってる箱に擦りつけた。 「ゆげええええええ!!」 「ごんなのどがいはじゃなあああいいいい!!!!」 「げれげれげれえええ」 こいつはいい。さあいっぱい投げるぞお。 ヒュン!!!! 「ゆぶヴぇええええ!!!!」 ヒュン!!!! 「がばヴぁあああ!!!!」 ヒュン!!!! 「ぶべえええ!!!」 ヒュン!!!! 「ゆがばヴぁあああ!!!」 箱の子ゆっくりも半分くらい使ったかな。 「ゆっぐりやべでええええええええ」 「ごわいよおおおおお」 「そうかそうか、ピッチングよりもバッティングの方を練習したほうがいいんだね」 バットに持ち替えて箱から取り出した子まりさを思いっきりかっ飛ばす。 「ゆぎゃああああああああああ!!!!!!」 「ばりざのごどもがああああああ」 「ごわいよおおおおお」 「おがああざんんだずげでええええええ」 「ぼうやべでよおおおおおお」 「えーもうバッティング終わり?分かったよピッチングだね」 「ぞんなごどいっでなああいいいい!!!!」 その後俺は子ゆっくりが尽きるまで練習に勤しんだ。 「どぼじでぞんなごどずるのおお!!!!!」 「いやぁーー!!!!!!おぢびじゃんがああ!!!!」 「ばりざあああああああああああ!!!!!」 「ぼうゆるじでえ"え"え"え"え"え"え"!!!!」 「じにだぐなああいいいい!!ゆっぐりいいいいい!!」 「ゆがあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」 「ごんなのどがいはじゃなあ"あ"あ"あ"い!!!」 親ゆっくり達の歓声は夕方まで続いた。途中から応援のし過ぎのせいか泡や餡子を吹いたり白目を向いて気絶してしまった奴もいた。 全部の子ゆっくりを打ち終える頃には親ゆっくりはうんともすんとも言わなくなっていた。 「一汗かいたら小腹がすいたな。こーいうときは甘いものだよねえ」 ひょいっ パク 「ゆ…ゆ…ゆ"ゆ"…ゆがあ"あ"あ"あ"あ"!!!お"に"い"ざあ"あ"あ"ん、でいぶはだべものじゃないよおお!!!!!」 「美味いぞ。甘くて。」 「やべでえええええ!!!ぼっど…ゆっぐり"じd…」 「ごっそうさん」 次の週。ゆっくり愛でお兄さんチームとの試合は完勝だった。俺は大活躍で4打数3安打3打点。投げては7回3安打無失点。完璧だ。 しかもファールした球が愛でチームのベンチで応援していたありすに直撃しそのまま昇天するというラッキーもあった。 これに懲りたら次からは箱の中に入れとくんだな。 我がチームのベンチにもあの親ゆっくりたちがいた。箱の中で俺の活躍を見てくれただろう。白目向いちゃってそんなに俺の活躍に痺れちゃったのかな。 「凄いなあ。どんな練習積んできたんだよ。あ、このまりさ食っていいか」 「このれいむうめえな。先食ってるぜ」 「どうぞ。そのために持ってきたんだから。んで実はね…」 と俺は箱から「ゆ"っ…ゆ"っ」と小刻みに震えるれいむを取り出しそれをかじりながら1週間前の話をした。 「それはいいな。俺も今度からやってみるよ」 「やべえ想像したらゾクゾクしてきた」 「ゴム付けて打ったら戻ってくるから半永久的に使えるんじゃね?」 「馬鹿、その前に破裂してるだろ。でもそれいいかも。ゴム使って…ヨーヨーとかな」 野球の練習になるわストレス発散にもなるわ虐待にも使える。1球ごとに大歓声が上がるからテンションもあがる。 そして運動をし終えたら親ゆっくりを食べればいいのだ。我が子を目の前で失い中の餡子は運動後の甘味として丁度いい味になる。 バットが餡子まみれになるが拭けばいいだけ。というか野球やる人はちゃんと道具の手入れしてる?むしろ餡子まみれになるくらい汚れたら手入れするだろ。 こんな素晴らしい練習方法を野球好きな虐待お兄さん達が注目しないはずがない。 後日俺が朝散歩してたら公園や野球場で子ゆっくりの死骸を大量に発見した。無残にも原形をとどめていない。早速お兄さん達が練習に使ってるようだな。 「ゆ"…ゆ"…」 あれ?生き残ってるのがいるのか?微かな泣き声がするほうに行ってみると子ゆっくりが金網に挟まっていた。 挟まっていたというより押し付けられていたといったほうがいいか。足元は餡子と皮でいっぱいだった。金網に向けて打ったんだな。 …… まてよ…金網か…お!これは面白い虐待方法を思いついたぞ。今度は赤ゆっくりが必要だな。 俺は野球場を後にした。 おわり by虐待お兄ちゃん
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2187.html
「に゙ゃあ゙!?」 畑の野菜を収穫に来ると俺の畑の野菜を齧っているゆっくりの姿を見つけた。 何時もと同じように後ろからゆっくり近づいて捕まえる。 何時もと違ったのはそれがゆっくりちぇんだったことだ。 「わるかったよー。おなかすいてたんだよー。」 ちぇんは所々傷だらけだ。 今年は豊作ではなかったし凶作でもなかったのだが、ゆっくりに取っては餌を集めることが厳しいらしい。 俺はガシガシと頭をかいて悩んだ。 「ごめんよー。もうしないよー。」 ちぇんは捕まれたままであったが逃げ出そうとはせず必死に謝っていた。 俺はちぇんを水遣りのために持ってきていた大き目の桶の中に放り込む。 「に゙ゃ!」 悲鳴が聞こえたが無視して桶の上に板を置いてちぇんを閉じ込めた。 ガタガタと桶が揺れる。 しかし、倒すほどではないようだった。 念のため板の上に重石を置き、俺は畑作業の続きを始めた。 作業が終わり、道具を片付けて家に帰る。 いまだ暴れるちぇんを閉じ込めた桶を除いた道具を手入れして物置に入れ、桶を縁側に運ぶ。 縁側に着くと桶を置き、台所から小麦粉を持ってくると、俺はゆっくりと桶に乗せた板を外した。 中ではちぇんが涙を浮かべて泣いていた。 「に゙ゃああああああ、ごわがっだよおおおおおおおお!」 泣き叫ぶちぇんをゆっくりと持ち上げ、傷ついている場所に小麦と水を混ぜたものを詰めていく。 最初は泣き叫んでいたちぇんも、傷が治っていくにつれだんだんと笑顔になっていた。 「わかるよー、いたくないよー!」 「おにいさんのおかげだねー!ありがとー!」 今までは傷によって動きを制限されていたのだろう。 俺の手の中でちぇんは元気よく暴れて、危うく落とすところだった。 なんとか傷に小麦粉を塗り終わった。 乾くまでちぇんを押さえつけていっしょにゆっくりとする。 ちぇんは嫌がるそぶりも見せず一緒にゆっくりしている。 傷を治した俺をいい人間だと勘違いしてるのだろう。 やがて、固まったのを確認した俺はちぇんをふたに使った板の上に乗せる。 「わかるよー、おもかったんだねー。」 ちぇんは勝手に動かされたことに文句も言わず、板の上で先ほどと同じようにゆっくりし始めた。 板の上ではちぇんに付いている二本のしっぽがゆらゆらと揺れていた。 俺はそのうちの一本をやさしくつかんだ。 「ゆゆっ、くすぐったいよー。」 尻尾を触られると痒くなるらしい。 しかし、ちぇんはどこか気持ちよさそうだ。 撫でるたびに震えている。 俺は一本の尻尾をゆっくりさすりながら、その先端に包丁を叩きつけた。 「にゃ?・・・いぢゃいいいいいいいい!」 ちぇんは最初何が起きたのか分からず、暫くしてから痛みが伝わったのか見たことないような表情で暴れ始めた。 俺はちぇんが逃げないように手で押さえつける。 そして、ちぇんの尻尾をどんどん輪切りにしていった。 「に゙ゃああああああああああああああ!」 「わがだないよおおおおおおおおおお!」 「やめでえええええええええ!」 尻尾を切るごとにちぇんはさまざまな悲鳴をあげる。 一本丸々と輪切りにした後は、残った一本を柱に釘で打ちつけてやった。 「ぎゃあああああああああああ!」 「わからなよー!はやくおろしてよおおおおおおおお!」 「い゙ぢゃい!じっぼがぢぎれぢゃうううううううう!」 一本の尻尾で全体重を抑えているので尻尾にあいた穴がだんだんと広がっていく。 「おにいさんたすけてほしいよ!このままじゃおちちゃうよ!」 「いだあああああちぎれるううううううう!」 「いし、そのいしをどけてえええええええええ!」 ちぇんは必死に俺に助けを求める。 石と連呼するのでちぇんの下を見ると、確かに尖った石が下にあった。 俺はちゃんとちぇんの下に石を移動させる。 上を見上げるとちぇんの顔が青くなっているのが分かった。 それから暫く待ってみたがなかなか落ちない。 「わがらないよおおおおおおおおお!」 「だれがだずげでほじいいよおおおおおおおおお!」 このままじゃ時間がもったいないな。 俺は手に持った包丁で尻尾を真ん中で切ってやった。 「にゃ?」 ちぇんは急に浮遊感を感じたのが不思議だったのだろう。 石がだんだんと近づいてくる。 「わかるよー。これはおちてるん・・・に゙ぎゃ!?」 ちぇんの下に移動させた石は俺の期待を超える働きをしてくれた。 尖った部分はちぇんの左目に食い込んでいる。 刺さったときに悲鳴を上げたちぇんも今はただびくびくと痙攣しているだけだ。 もしかして死んでしまったのだろうか。 中身でぐちょぐちょな体を持つ気にはならなかったので半分残った尻尾をつかんで持ち上げてみる。 ペシペシ。 「ゆぎゅ・・・わがら・・・ないよ・・・なにもみえないよ・・・」 「もうよるになっちゃったのかなー?」 ちぇんは強すぎる痛みによって混乱しているようだ。 顔を良く見ると中身によって残った右目も隠されているようだ。 俺は井戸から水を汲み、水の入った桶にちぇんを突っ込んだ。 「づべぢゃ!?」 突っ込んだときに暴れたので両手で押さえ込む。 暫くつけとくと動かなくなったので水から出してやった。 顔はきれいになったようだ。 これで目も見えるだろう。 「・・・」 どうやら気絶してしまったらしい。 このままでは死んでしまうので桶の水を勢いよくかける。 「ゆ゙・・・」 どうやら気がついたようだ。 ちぇんは水でぐちょぐちょだった。 俺はゆっくりを飼っている仲間の言っていたことを思い出す。 確か水でぬれたときは乾かさないとダメだったか・・・ 俺はちぇんの尻尾を持ち、勢いよく振り回した。 「めがまわるよおおおおおお!やめてほしいよおおおおおお!」 「ゆぐっ、ぎもぢわるいよおおおおお!わがらないよおおおおおお!」 ちぇんは何かを言っているようだが聞く耳をもたない。 ぐるぐるぐるぐると何回も回す。 まわす度に水しぶきが飛んでいき、やがて水しぶきが飛ばなくなった。 もう乾いたか。 俺はそれを確認すると森の前まで行き、ちぇんを森の中に投げ入れた。 これに懲りてもう俺の畑の野菜を取ることはないだろう。 家にもどろうと桶を手に取ろうとした時、地面に落ちた帽子と輪切りの尻尾に気がついた。 「わがらないよ・・・どうしでごうなっだんだろ・・・」 ちぇんは男に投げられた後、木に体ごとぶつかった。 ずるずると木を滑り落ちた後、そこから動く気にもならずゆっくりとしていた。 体はどこが無事なのか分からない。 目も片方が潰れてしまい、これから生きていくことを考えるとちぇんは不安でいっぱいになる。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 いきなりかけられた声にちぇんは本能で返事をする。 傷ついたちぇんに声をかけたゆっくりが茂みから現れる。 「ら、らんしゃま・・・」 「ちぇえええええええん!」 それは9本の尻尾が特徴のゆっくりらんだった。 ちぇんの悲鳴を聞きつけここまでやってきたのだろう。 ちぇんの顔に先ほどまでの不安はなくなり、自然と笑顔が現れる。 らんはちぇんの傷を見ようと急いで近づき、そして気づいた。 帽子がない。 らんは木で休むちぇんを木から離すように弾き飛ばした。 完全な不意打ちを食らったちぇんはかおをこすりながら地面をすべる。 「ら、らんしゃまどうして・・・」 「ぼうしがないよ!ちぇんのにせものだな!」 「わ、わからないよおおおおおおおお!」 ちぇんは傷ついた体を無理やり動かし逃げた。 それをゆっくりらんが追う。 その顔は怒りに満ちていた。 らんはちぇんをちぇんのまねした小汚いゆっくりと認識していた。 ちぇんは逃げた。 「わからないよー!わからないよー!」 「ちぇえええええええええん!」 帽子、帽子はどこだ。 ちぇんは残り少ない中身を総動員して思い出す。 そして、先ほどの虐待を思い出した。 「わかるよー!あそこでおとしたんだよー!」 ちぇんは投げられた場所に戻った。 きっとそこに帽子があるはず。 ちぇんの予想は正しかった。 縁側にいる男の足元、ちぇんは帽子を見つけた。 「よかったよー!ぼうしはぶじだよー!」 ちぇんはこれでらんさまも分かってくれると思うとどこからか力がわいてきた。 力を込めて帽子に向かって跳ねていく。 その帽子が真っ赤に燃えた。 「にゃ?」 ちぇんには最初何が起こったのかわからなかった。 男が細い棒を小さな箱に擦ると火が起きた。 その火が帽子に近づくと、帽子は真っ赤に燃え上がった。 いつの間にか帽子の上には網があり、ちぇんの尻尾だったものが載っていた。 「わ、わからない・・・よ・・・」 跳ねるのをやめたちぇんの上に影が差す。 ちぇんにはそれがゆっくりらんであることが分かった。 「らんしゃま・・・」 らんしゃまは重かった。 今まで書いた作品 ゆっくり水攻め ゆっくりの川流れ 天井のゆっくり ゆっくりまりさの水上生活 ゆっくり訓練 ぶるぶる とりもち 子ゆっくり きめぇまる ゆっくりがんばるよ さらちくび 冬のゆっくり 親れいむのがんばり 子れいむのがんばり しろくろ 黒歴史 まりさとぱちゅりーの子育て まりさとぱちゅりーのお引越し このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3474.html
(夢) れいむは夢を見ている。不思議な感覚である。夢の世界に自分がいて「これは夢だ」と認識している。 れいむは電車に乗っている。猿が運転する小さな列車。イベントなどで見る事ができる、俗に言うお猿の電車。 れいむは周りを見渡す。一面白一色の世界。夢にありがちな光景。特に不審に思ったりはしない。 ゆっくりだって夢を見る。夢の中では何だって起こる。だから多少おかしな事が起こっても納得してしまう。 これはこういう物なのだと。特に今回はなぜか「これは夢だ」とはっきり自覚しているのだから。 そういう訳でれいむは電車に乗り続けている。夢ならばいつか覚めるだろう。なにせ夢なのだから。 お猿の電車は5両編成。1両に1匹ゆっくりが乗っている。れいむの車両は一番前。 自分以外の乗客のゆっくりは、皆一様に青ざめた顔をして前方の一点を注視している。身動き一つしない。 れいむも自然と前を見つめる。何も感じない。何も不思議に思わない。夢では良くある事。 真っ直ぐ何処までも続く線路。どれ程進んだ頃だろうか。不意に猿の車掌が声を上げる。 「次はぁー、串刺しー。串刺しー。」 電車は駅に滑り込む。プラットホームが一つだけ。屋根もベンチも何も無い。殺風景な狭い駅。 駅に着いたのに誰も降りようとはしない。れいむもそのまま。電車から降りない。夢とはそういう物。夢とはそういう物。 その時、不意に現れた4匹の猿。駅員の格好をしている。 猿の駅員は最後尾の車両に行くと、乗客のゆっくりを電車から引き摺り下ろす。 乗客を囲む猿。瞬き一つしないゆっくり。そして次の瞬間。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 辺り一帯にゆっくりの断末魔が響き渡る。ゆっくりを囲んでいた猿達がふっと煙の様に消え、 後に残ったのは全身を針金で串刺しにされたゆっくり。 白目を剥き、刺された所から餡子を流し、ゆ゛っゆ゛っゆ゛っと唸りながら痙攣している。 普段のれいむならば失神するか恐怖で我を忘れ泣き叫んでいたであろうが、これは夢である。 恐ろしいと思いながらもどこか冷めた目で現状を観察していた。 やがて電車は何事も無かったかの様に走り出す。 またしばらく行くと、猿の車掌が案内をする。 「次はぁー、切り裂きー。切り裂きー。」 電車は駅に止まり、一番後ろの乗客が引き摺り下ろされる。そして響き渡る悲鳴。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 駅員が消えた後に残されたのは、全身を無残に切り刻まれたゆっくり。 至る所から餡子を垂れ流し、びくんびくんと痙攣している。 瀕死のゆっくりと目が合う。何かを訴えかける目。彼女の呟きが小さく聞こえてくる。 「はやく・・・はやく・・・はやく・・・」 そして電車は走り出す。2匹のゆっくりが惨殺されるところをみたれいむはすっかり怯えてしまっていた。 しかしれいむは逃げ出さない。なぜならこれは夢だから。ただの怖い夢だから。だたの悪い夢だから。 「次はぁー、焼き鏝ー。焼き鏝ー。」 また1匹乗客を降ろした電車は、次の駅を目指して走り出す。 次?次の駅?次の駅でもまた乗客が一人降ろされるのだろうか? 誰が?今、この電車に乗っているのはれいむとれいむの後ろに乗っているゆっくりだけ。 順番で行けば次は後ろの子の番?ではその次は? 俄かに引き攣るれいむの顔。だが大丈夫これは夢だ。自分に言い聞かせる。 大丈夫。大丈夫。大丈夫。これは夢だ。これは夢だ。これは夢だ。 しかし、震えは止まらない。全身を焼かれ、炭になったゆっくりの呟きが耳から離れない。 「おきないと・・・おきないと・・・おきないと・・・」 お猿の電車は走り続ける。たった2匹になった乗客を乗せて。 終点は?終点はどこだ?この夢の終わりは?悪夢の終了は? 大丈夫。きっともうすぐ目が覚める。目が覚めたらきっとまたゆっくりできる。 だってこれは夢なんだから。だってこれは悪い夢なんだから。 やがて電車は減速し、プラットホームが見えてくる。 れいむの願いを打ち砕く、車掌の非情なアナウンス。 「次はぁー、押し潰しー。押し潰しー。」 れいむは見てしまった。一部始終を。猿の駅員に引き摺り下ろされたゆっくりは、大きな万力にセットされる。 ゆっくりと回るハンドル。締め上げられるゆっくり。歪んだ顔から漏れ出す餡子と悲鳴。 無残に潰されたゆっくりを背に、静かに走り出す電車。風が彼女の最後の言葉を運んでくる。 「ほんとうに・・・ほんとうに・・・ほんとうに・・・」 いよいよ、最後の乗客になってしまったれいむ。早く起きないと。早く起きないと。 死んでいった仲間達。初めて見る家族以外のゆっくり達。 一緒に遊びたかった。一緒にゆっくりしたかった。 また今度会いましょう。違う夢で。また今度会いましょう。楽しい夢で。 だから今は、お願い早く目覚めて。夢から覚めて。夢から覚めて。 彼女達が残した言葉。早く、起きないと、本当に・・・死・・・ 「次はぁー。撲殺ー。撲殺ー。」 車掌の声。駅のホーム。猿の駅員。手には棍棒。 起きないと!起きないと!起きないと!起きないと! 引き摺り下ろす駅員。抗うれいむ。抵抗は空しく、れいむは床に固定される。 早くしないと!早くしないと!早くしないと!本当に! 振り上げられる棍棒。こびり付いた餡子のシミ。どれほどのゆっくり達を屠ってきたのだろう。次はれいむの番。 早く目覚めろっ!悪夢よ去れっ! (現) 「ゆううううううううううううううううううう!!!!!」 絶叫と共に目覚めるれいむ。体中汗びっしょり。はぁはぁはぁ、と全身で息をする。 「どうしたの?こわいゆめをみたの?うなされてたよ。」 母の声。れいむを案じて体を寄せ、ほっぺたにすりすりしてくれる。 母の体温が心地良い。良かった・・・夢から覚めた・・・これでゆっくりできる・・・ 心配する母に「へいきだよ。もうだいじょうぶだよ。」と返事をし、辺りを見回す。 いつもと変わらぬ景色。四面を囲う茶色の壁。母と幼い妹達。 1分もかからず1周できる狭い世界。小さな小さなれいむの世界。 良かった。戻ってこれた。現実の世界に。夢は終わった。 悪夢の事などすっかり忘れ、家族と一緒にゆっくりする。 跳ねまわり、歌を歌い、昼寝をし、すりすりする。 家族の他に仲間はいないが、そのかわり天敵もいない。餌を探さずとも、ご飯は定時に空から降ってくる。 とてもゆっくりと流れる時間。時間が止まったらいいのに。この時がいつまでも続いたらいいのに。 しかし無情な時の流れは、何時までもれいむをゆっくりとはさせてはくれない。 突然現れた黒く大きな影。長く延びた2本の腕。れいむ達に向かってくる。 「ゆっ!どこにいくの!かえしてね!れいむのかわいいあかちゃんをかえしてね!」 2本の腕はれいむの一番幼い妹を連れ去った。母が半狂乱になりながら叫ぶ。 やがて聞こえてきた赤ゆっくりの悲鳴。その大きな悲鳴が、だんだん力なく小さくなっていく。 「ああああ!あかちゃん!まっててね!おかあさんがいまたすけにいくからね!!!」 壁に体当たりを繰り返す母。そこへ空から何かが降ってくる。 漂う甘い香り。穴から黒い何かを流している。物言わぬ物体。白くモチモチとした小さな死体。 「ゆぎゃあああああああああ!!!れいむのあかちゃんがああああああ!!!!!!」 目に映ったのは、針金に全身を貫かれた幼い妹の変わり果てた姿。れいむは気を失った。 (夢) れいむが目を開ける。そこに広がっているのは白一色の世界。そして猿の電車。 夢・・・また同じ夢の世界に来てしまった。 早く目覚めなければ。早く・・・早く・・・ 必死に「おきろ!おきろ!」と唱え続けるれいむ。 しかし、一向に目が覚める気配はない。そして聞こえてきた車掌の声。 「次はぁー、切り裂きー。切り裂きー。」 繰り返される悪夢。この前と同じ展開。待っているのは、おそらく同じ結末。 れいむの後ろの乗客たちは、切り裂かれ、焼き鏝を当てられ、万力で押し潰される。 あああ・・・次はれいむ・・・れいむの番・・・ 車掌のアナウンスが聞こえ、遠くに駅が見えてくる。 早く起きないと!早く起きないと! 電車が止まり、れいむに寄ってくるのは棍棒を持った死刑執行人。 れいむは目を閉じひたすら念じ続ける。 覚めろっ!覚めろっ!覚めろっ! (現?) 再び目を開けると、そこにあるのは茶色の世界。戻ってきた。現実の世界。 しかし、そこには何時ものゆっくりとした時間は流れていない。 我が子を失い打ちひしがれている母。黒い影に怯える妹達。 黒い影はまたやって来た。2本の長い腕がれいむの妹ににじり寄る。 逃げる赤れいむ。しかし、ここは四辺を茶色の壁で囲われた狭い世界。あっと言うまに追いつめられる。 「やらせないよ!やらせないよ!」 おかあさん!子供達が叫ぶ。伸びてきた手に体当たりをする母。黒い影が一瞬たじろぐ。 既に一人子を失った。この子までもやらせはしない。母は憤怒の表情で長い腕の前に立ち塞がる。 黒い影の標的が子から母へ変わる。その大きな左手が母れいむを床に押さえつける。 「おかあさん!!!」 「だいじょうぶ!おかあさんはへいきだよ!みんなははやくにげてね!」 逃げる?いったい何処へ逃げると言うのだ?壁に囲まれた小さなこの世界で。 母の言葉を真に受けて、壁に向かって体当たりを続ける妹達とは違い、 れいむは床に押さえつけられた母を、静かにじっと見続けていた。まるで夢でも見ているかの様に。 なぜだろう?これが現実であると言う実感が湧かない。どうしてれいむ達がこんな目に遭うの? 自分達はゆっくりだ。ゆっくりする為にうまれ、日々をゆっくりと過ごす。こんな目に遭う為うまれた訳じゃない。 なぜこんな目に遭う?理由は?・・・理由?ひょっとして理由なんて無いんじゃ? 理由が無い・・・理不尽な仕打ち・・・この感覚・・・何処かで・・・ 夢?これはひょっとして夢なんじゃないか? れいむがそんな事を考えている間も、黒い影は休む事無くその腕を動かし続けた。 母を目がけて伸びてゆく右手。握られているのは鈍い光を放つ鋭利なナイフ。 その鋭い切っ先が母の体を切り刻む。流れ出る餡子と悲鳴。 妹達は気も狂い、訳の解らない言葉を発し、泣き叫びながら壁に体当たりを続ける。 れいむは動かない。薄れゆく意識。こんなのゆっくりじゃない。こんなのが現実なはず無い。 (夢?) 目を開ける。見えてきたのは白い世界。夢の世界。怖い怖い悪夢の世界。 聞こえてきた、車掌の声。聞きたくもない、あの言葉。 「次はぁー、焼き鏝ー。焼き鏝ー。」 繰り返される悪夢。耳から離れない悲鳴。こんなの嫌だ!誰か助けて! 再び現実。茶色の世界。次の犠牲者。幼い妹。 伸びる黒影。手には焼き鏝。焼かれる幼子。消えない悲鳴。 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ 夢?現実?区別がつかない。ここは何処? 目の前にあるのは万力。挟まれているのはれいむの妹。 長い腕がハンドルを回すたび、赤ちゃんの悲鳴が世界に響く。 「たすけて・・・おねえちゃん・・・」 何もできない。どうする事もできない。ただ見てるだけ。黙って見てるだけ。 万力に締め上げられたその小さな体は、裂け目から涙の様に餡子を流す物言わぬ唯の物体に。 こんなのゆっくりじゃない。こんなのゆっくりじゃない。 ゆっくりはゆっくりしているべきもの。ゆっくりしていないのはゆっくりじゃない。 れいむはゆっくりだ。だからゆっくりするべきだ。 ゆっくりする。だかられいむはゆっくりする。でもできない。なぜ?せかいがゆっくりさせてくれない。 どうしてゆっくりできない?ゆっくりはゆっくりするはずなのに。なぜせかいがじゃまをする? せかいはまちがっている?だからゆっくりできない?ここはれいむのいるべきせかいじゃない? そうだこれはゆめなんだ。そうだこれはゆめなんだ。 だかられいむはゆっくりできない。そうだ。わるいゆめだからゆっくりできないんだ。 (夢。これは夢。全部夢。悪い夢。) れいむを見下ろす大きな黒い影。2本の長い腕がれいむに迫ってくる。 持ち上げられたれいむ。わぁ、おそらをとんでるみたい。まるで夢の様だ。 眼下に見えるはれいむの世界。さよならさよなら悪夢の世界。小さな小さな茶色の世界。大きな大きな段ボール。 机の上に下ろされたれいむ。れいむの上に振り下ろされた棍棒。 痛い。痛い。痛い。痛い。 だんだん意識が遠のいていく。痛みがだんだん消えていく。 やっぱりこれはゆめだったんだ。こわいこわいゆめだったんだ。 その証拠に夢の住人の声が聞こえてくる。次の行先。れいむの現実。 「次はぁー。fuku****.txt。fuku****.txt。」 ネタ元:猿夢 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」 「座敷ゆっくり」 「○ぶ」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4760.html
「ゆっくりれいむ」 俺はめったに見かけない、胴付きのゆっくりれいむを飼っている。 理由は、炊事洗濯掃除等をやらせるためだ。一人暮らしなのでやる人間が自分しかいないのだ。 しかし、家のれいむは物臭なゆっくりらしく、洗濯も掃除も余りしようとしない。 毎日やるように言っても、 やらないので何度か、山の奥に捨てに行こうかと思ったが、 今も一緒に暮らしている。 「さーて、今日は風呂に入るぞ」 俺の言葉ににれいむは、びくっと反応した。 「な・な・ななにいってるのおにいさん、れれ・れれれいむはまだきれいだよ」 いくら風呂が嫌いだからって、 どもりすぎだろう。 「知るか、とにかく一緒に入るぞ」 「いやぁぁぁあ!!、おゆさんはゆっくりできないぃぃぃ!!!」 俺は、嫌がるれいむを引きずりながら風呂場に向かった。 一般人にたまに間違えて覚えている人間がいるが、 ゆっくりの全てが、水に溶けるわけではない。 ゆっくりにとりや、ゆっくりすわこ等は、溶けないどころか、 水中で生活できるし、その方が、生存率が高かったりする。 そして、胴付きゆっくりは、水に溶けにくかったりする。 胴付きゆっくりは、 体の表面に数mm程度の特殊な皮が形成されている。 この特殊な皮が耐水性をもっているらしい、 ちなみに、饅頭が人型でも崩れたりしないのもこの皮の為だとか。 だからと言って、毎日胴付きゆっくりを風呂に入れるのはまずい。 水に溶けないので、問題がないように思えるが、 実は、ゆっくりは体が腐らないように、 防虫防腐効果のある、物質を体の表面に分泌しているのである。 風呂に入ると、この物質も汚れと一緒に流してしまうのだ。 ゆっくりんぴーすとかいうゆっくり愛護団体の研究報告によると、 夏場に毎日、胴付きゆっくりを風呂に入れると、 一月で半身が腐ったゆっくりになるんだとか。 そんなわけで、れいむは風呂が嫌いで、 そんなわけで、俺は、れいむを風呂に入れるのは4日に一度にしている。 「あ~~~~、いいゆだよ~~~、ゆっくりできるよ~~~」 とは言え所詮ゆっくり、 風呂に入ってしまえば風呂嫌いを忘れたように風呂でゆっくりする。 「体は洗ってやったんだから、溶ける前に出ろよ」 俺が、れいむと一緒に風呂に入るのは、 そういう趣味があるからではなく、 れいむがゆっくりしすぎて、溶けるのを防ぐためである。 他意はない。 体を洗い終わった俺も、湯船に入った。 「ゆゆんゆ、ゆんゆんゆん、ゆ!ゆゆ~ん」 れいむはご機嫌そうに歌っている。 「ゆゆんゆ・・・ねえおにいさん、これなんなの?」 れいむは、俺のすね毛を掴みながら聞いてきた。 「これは、すね毛って言って、足を守るためにあるんだぞ」 「ゆ!すねげさんがあるとおにいさんはゆっくりできるんだね!!」 少し違う気もしたが、めんどくさいので、 「そうだぞ~、ゆっくりできるぞ~」 と、答えた。 ゆっくりを飼ってよかったことは、早起きになったことか、 朝5:00には、「ゆっくりおなかがへったよぉ」と、起こしにくるのだ。 どこのお年寄りだ。 今日も、朝早くに起こしに来た。 「おにいさんあさだよ。ゆっくりごはんつくってね」 自分で作れよこんちきしょうとは思うが、 もう一年近く同じよう名やり取りをしているので、諦めている。 「あ~まだ眠い」 働きに出るまで、約3時間ある、その分もう少し寝ていたいが、 飯を作るまで、れいむは起こし続けるし、 飯を作ったら、眠気は覚めていたりする。 なので諦めてさっさと起きる。 「ゆっくりおはようおにいさん」 「ん~おはろ~」 起きるとれいむがいつも通りすぐそばにいた。 いつものように、料理作るわけでもないのに、 エプロンをしている。 エプロンを着る時は、なぜか、いつもの巫女装束を着ない。 「はだかエプロンは、おにいさんがゆっくりできるよ!!」 とか、この間理由を聞いてもないのに言っていた。 俺をゆっくりさせるつもりがあるなら、ぜひもっと家事をしてもらいたい。 「さきに、いってまってるからゆっくりしないでごはんつくってね!」 「・・・あ~い」 冷蔵庫の中には、 パンとか調理しないでも食べれるものはいくらでもあるのに、 何でこいつは、わざわざ俺に朝飯を作らせるのだろうか? 台所のテーブルに行くれいむの後姿を見ながら思う。 それにしても、せっかくの裸エプロンも、 こいつでは、魅力は6割減といったところだろう。 あまり、肉付きが良くない体型だし、 ゆっくりだし、なんか表面がテカテカしてるし、 脚にすね毛がびっしり生えてるし、 すね毛? 「ほわぁぁぁぁ!!!!?!」 「ゆひぃ!?どうしたのおにいさん、わるいゆめでもみたの」 「今!現に!悪夢見てるよ!て言うか! お前がどうしたんだよ!こっちの台詞だよ! 何だよそのもっさりした脚!」 「?・・・!すねげさんのことだね! すねげさんがあるとゆっくりできるから、 きのうのよるにすねげのかみさまにおねがいしたんだよ!」 すね毛の神様がんばりすぎだろ、 俺だって誰かに頼られたりしたら、 張り切ってがんばったりもする事もあるさ。 「ゆゆ~んすねげさんとってもゆっくりしてるよ~」 きっとすね毛の神様も、 頼られて張り切っちゃったんだろうな、 何せ、すね毛だ。 『すね毛を生やしてください』 なんて極レアなオーダー、 きっと神生(?)初だろうよ。 今後あるとも思えない。 ダカラ、 レイムニ スネゲハエテモ シカタナイヨネ? 「なんて言うと思ったかこのやろぉぉぉ!!!!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃぁぁ!!」 俺は、れいむのすね毛を掴んでそのまま引きちぎった。 「なにするのぉぉぉ!! すねげさんがないと、おにいさんが「ゆっくりできねぇよ!!なんで俺が胴付れいむに、 すね毛が生えてないとゆっくりできない人間になってんだよ!! どんなHENTAIお兄さんだよ!! 上級者通り越して超級者の位置だよ!」 「おらぁ!ゆっくりできないすね毛はゆっくりしないで消えろぉ!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃああああ!ゆっくりできないぃいい!」 「ガムテープだぁぁ!まとめて抜けろぉ!」 ブチブチブチブチィブチィ 「れいむのすねげさんがぁぁぁ!!」 「オラオラオラオラ」 ブチブチブチブチブチブチ 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」 「オラ!」 「ユ!」 「」 「すねげさんがないとゆっくりできないよぉぉぉ」 部屋の隅で、泣き喚くれいむ、 部屋中に飛び散るすね毛、 飛び散って張り付いたすね毛まみれのガムテープ 地獄絵図だ。 と、こんなことしている間に、 もうそろそろ家を出ないと会社に間に合わない時間だ。 「れいむ!俺は会社に行ってくるからな!部屋の掃除くらい頼んだぞ」 朝飯は我慢しよう。食ってたら間に合わない。 あ~、疲れた。 朝飯食ってなかったし、 朝っぱらから暴れたので、いつもよりも疲れた。 「ただいま~」 朝、掃除しろと言ったのを、珍しく実行してくれたらしく。 家の中は片付いていた。 「ゆっ、おにいさん、かえってきたんだね」 居間には、巫女服に着替えたれいむがいた。 もうすね毛は生えていない。 すね毛は・・・ 「おにいさんのおかげでぜんぜんゆっくりできなかったよ。 でも、もう気にしてないよ、もっとゆっくりできる、 ふわふわさんがれいむに生えたんだからね!」 「・・・うん、その『ふわふわ』が何なのか一目みてわかったよ。 ありえねぇよ!何だよそれ! その腋毛?気持ち悪いよ! 生えてきたってレベルじゃねぇよ!もっさりしすぎだよ! 自分の頭ぐらいの大きさの腋毛玉なんて始めて見たよ! もっさりしすぎて、さっきから、 『人類は十進法(以下略)』のポーズしか取れてねえじゃねぇか! 俺が会社行ってる間何してたんだよ!腋毛の神様にお願いでもしたのか!」 「なにいってるのおにいさん?わきげさんはかってにはえて 「こないよ!腋毛は勝手に生えてこないよ、そんなには! こっち来い、そんな腋毛修正してやる!」 「やめておにいさん! そんなことしたらおにいさんがゆっくりできなくなるよ!」 どうやら、こいつは 毛が生える=俺がゆっくりできる という式を、確立したらしい。 証明もしてないのに。 だめだこいつ 早く何とかしないと・・・ ~あ~と~が~き~ 初期のゆっくりっぽいものを 書こうとしてたんだ。 書こうとしただけで終わったけど。 このSSに感想をつける